染めぬい

122 の用例 (0.01 秒)
  • どこかの社章を染めぬいた緑の布切れが、せわしなく動き、周囲のよどんだ空気をき混ぜている。 辻井喬『いつもと同じ春』より引用
  • 立ち並ぶ掛け小屋のあいだに、三人兄弟の名を染めぬいたのぼりが、雨水を含んで垂れているのを見たのである。 皆川博子『恋紅』より引用
  • 革命の二文字を染めぬいた旗が、次々に吹き払われる! 荒俣宏『帝都物語3』より引用
  • ヤンは五稜星ごりょうせいを白く染めぬいた黒ベレーをぬぎ、それで顔をあおいだ。 田中芳樹『銀河英雄伝説 05 風雲篇』より引用
  • 捕虜はいずれも、頭は五分刈りで、背なかに白字でPWと大きく染めぬいた青い服を着せられていた。 大宅壮一『炎は流れる2 明治と昭和の谷間』より引用
  • 湖に面した舟着場には、桔梗ききようの家紋を染めぬいた旗をかかげた大小の軍船がへさきを並べていた。 堀和久『春日局』より引用
  • 店の名前を染めぬいたトレーナー姿のウェイトレスが笑いかけた。 東郷隆『(定吉七番シリーズ 1) 定吉七は丁稚の番号』より引用
  • 彼の名を染めぬいた旗が激しく振られた。 井上祐美子『五王戦国志5 凶星篇』より引用
  • 左の頬からあごにかけて鉛色の刀傷のついた政が、カヌーとニッパ椰子やしを染めぬいたアロハ・シャツを着て目前に立っていた。 大藪春彦『血の罠(v1.0)』より引用
  • 庄九郎の「二頭波頭」を染めぬいた旗はその群れのなかにある。 司馬遼太郎『国盗り物語』より引用
  • 黒の浜ちりめんに、雪もちの松を大きく染めぬいた、立派な模様もので、した着は白はぶたえだった。 山本有三『路傍の石』より引用
  • お城からの人々は、むろん、丸に大の字を染めぬいた店先の長のれんをくぐって入って来はしない。 山田風太郎『忍法鞘飛脚』より引用
  • という句を染めぬいた風呂敷を配り、それにこんな手紙をつけた。 吉川英明『父 吉川英治』より引用
  • 「大売出し」と白く染めぬいた赤い旗が、雪に立てられ、初荷の馬が走るのも、いかにも街に来た感じだ。 三浦綾子『泥流地帯』より引用
  • 誰が叫んだのか不明だが、その叫びに応じて歓声が爆発し、白く五稜星を染めぬいた黒ベレーの大群が、宙を乱舞した。 田中芳樹『銀河英雄伝説 10 落日篇』より引用
  • 透かしてると、そのはずれに春光館と白く染めぬいた赤い旗が、目についたので、庸三はどうせ無駄だとは思ったが行って見た。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • 表には表で見送人の人垣が出来、襟に成田屋と染めぬいたハッピを着た十人程の社員たちが湯茶の接待をしていたが、そんな人垣の中にお絹も立っていた。 花登筐『あかんたれ 土性っ骨』より引用
  • かれが売れっ妓となったのは姿がいいばかりでなく、品川の河童天王かっぱてんのうのお祭りに自分の名を染めぬいた手拭を配ったばかりでなく、ほかにもっと大きい原因があって、宿場女郎とはいいながら、品川のお駒の名は江戸じゅうに聞えていたのであった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • その近くでは、羽織の背に校章を染めぬいた応援部のリーダーが、手拍子の練習を呼びかけていた。 大藪春彦『野獣死すべし』より引用
  • その帆は真紅の十字を染めぬいたものであり、いっぽう島に接近中の船は緑の十字で、どちらも海賊船です。 セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』より引用
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染めぬい の使われ方