染めぬい

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  • 作業服の上から西金商店と染めぬいた前だれをしめた若い男がのび上った。 光瀬龍『歌麿さま参る』より引用
  • 満地の日光を樫の影がくろめぬいて、あたりには人のかげもなかった。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 或るところでは「西」と白く染めぬいた赤い旗が立っていた。 山田風太郎『戦中派不戦日記』より引用
  • 青地に真赤で氷と染めぬいた旗が、あるかなしかの風にゆっくりと揺れている。 阿久悠『続・瀬戸内少年野球団紅顔期』より引用
  • 丸にまんじのしるしを染めぬいた暖簾の奥へ野次馬たちの視線がそそがれていた。 南原幹雄『付き馬屋おえん暗闇始末』より引用
  • 二人がなかへ入っていったとき、頭の上で布がぱたぱた鳴ったが、それは伯爵家の紋章を染めぬいた旗であった。 原田義人『城』より引用
  • 絵看板は捨てられそうになっていたのを格安に買いとった古物だったが、幟は新しく名を染めぬいた。 皆川博子『恋紅』より引用
  • 富田兄弟の名を染めぬいた幟が立つ小屋は、筵掛むしろがけではなかった。 皆川博子『恋紅』より引用
  • パート先にいる、髪を赤茶に染めぬいた若者たちはみんな同じに見えてしまって、勤めはじめて一ヵ月たっても誰が誰やら区別がつかない。 山本文緒『プラナリア』より引用
  • 赤の地に芙蓉の花を白くあざやかに染めぬいた帯が青畳にほどけおちていった。 南原幹雄『付き馬屋おえん吉原御法度』より引用
  • 京子は軽くまゆをしかめ、クラブの名前を染めぬいたブレザー・コートを着て練習している女の方に視線を向けた。 大藪春彦『蘇える金狼 野望篇』より引用
  • 役者の名を染めぬいた文字は、読めないものもあったが、字面じづらは目にのこる。 皆川博子『恋紅』より引用
  • 演台には「三共さん江」と染めぬいたテーブル掛けがかかっている。 三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』より引用
  • 菊乃屋の名を白く染めぬいたふろしきに、届ける品が包まれていた。 多島斗志之『追憶列車』より引用
  • そして、神戸港を象徴する紺碧こんぺきの地に波濤はとうを思わせる三本の曲線をくっきりと染めぬいた大きな行旗が中央に掲げられていた。 山崎豊子『華麗なる一族 上』より引用
  • と染めぬいたのれんヽヽヽをかかげ、ごく小さな店をやっているのだが、気が向かなければ店の戸を開けもしない。 池波正太郎/佐藤隆介・編『鬼平料理帳』より引用
  • 西銀座の狭い横町の奥にユリシーズと、赤地に緑で染めぬいた街燈が軒から出ているうちがそれだった。 横溝正史『金田一耕助ファイル14 七つの仮面』より引用
  • 見ればどの店にもその門口かどぐちに刀や槍がかけてあり、人々はみな「祝」と大きく字を染めぬいた黄色い背心はいしんを着ていた。 施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(四)』より引用
  • 市民にとって、浅黄地の袖にだんだら染めを染めぬいた制服羽織は、信頼よりも恐怖の的であった。 山田風太郎『軍艦忍法帖』より引用
  • ラモナ騎士団は鎖帷子にそろいの紋章を染めぬいた長い上衣を纏っている。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第02巻 「黄金の戦女神」』より引用
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染めぬい の使われ方