枝葉末節
全て
名詞
84 の例文
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膨大な蓄積のある「文」の記述伝統のなかで恋の表現は必ずしも主流を占めるわけではない。否、むしろ取るに足りない枝葉末節とされてきたかもしれない。しかし、いくら語っても語り尽くせない、解こうと思っても永遠に解けないこの難問に対し人々の興味が尽きたことはない。
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善行ほど会議の多い軍人も少ないが、やつほど無駄が嫌いな軍人もいないだろう。善行の下でなら、枝葉末節は無視して堂々と論を展開するのが最良だ。短い間に矢吹は善行を理解したのだろう。
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彼女が言っているのは枝葉末節のことにしか思えない。
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普天間が返還されるというニュースは県民の度肝を抜いた。今まで返還されてきたのは、米軍の枝葉末節にあたる部分でしかなかったからだ。それでもその敷地は途方もないものだ。
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それきり、何事もそこから芽は吹き出さなかったのである。しかしこういったことはみな、事の本質とはかけ離れた枝葉末節だという気がした。気がついてみると、私は、ギャツビー側の、しかもたった一人の味方なのだった。
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一廉の人間なら、誰でも虚心坦懐であるべき著作でさえ、彼は反対論者を許さないのだ。彼が、枝葉末節の点ででも、敗北を認める男だと思うのか。それも、人間が一番気にかける問題でだ。
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だから、西洋の恋愛に対する憧れは、おもに男女交際の自由と、結婚相手を選択する自由を求めるかたちであらわれた。ほんらいそれは西洋の恋愛のなかでは枝葉末節であったにもかかわらず、中国の人たちにとっては非常に魅力的な理想像となったのである。清末の中国において女性の社交の自由と恋愛の自由の実現は重要な意味を持っていた。
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僕は急に空虚なおもいで畳につっ伏したりした。僕は自分が枝葉末節のことばかりに頭をつかっていて、肝心なことを何も考えていないような気になったりした。肝心なことって何だろう?
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しかし、お巡りは、その私を手伝ってはくれなかった。私はことの順序を少しばかり間違えたような気がしたが、これは枝葉末節のことであった。
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だが、シルカを待つ運命の過酷さは恐らく死より辛いものだ。それを、単なるシミュレーションの枝葉末節などと割り切ることは俺にはできない。絶対にできない。
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ところが、今アグラーヤが突然、あなたといっしょに鳩を射ったことがあると言いだした時、彼の記憶は一時によみがえって来た。そしてよく高齢の人が何か古い昔のことを思い出すときのように、事の枝葉末節に至るまで細々と思い出したのであった。不幸な、そしていつも少々酒気を帯びているこの将軍に、この思い出のいかなる点がつよく作用したのか、それはちょっと言いにくいが、彼はいきなり非常に感激してしまったのである。
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いや、時に枝葉末節のことを解説しているけれども、誰も心を教えないから、単にその場限りのこと。
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電車に乗らなくても、つまり電車に乗ったと云う自白が嘘であっても、殺人をやらないと云う直接証拠がなければ、電車問題は要するに枝葉末節だ。彼はこんな枝葉末節からかゝってはいけない。人は能く根本の議論で勝てないと思うと、枝葉末節の方をほじり出して、対手を陥れようとする。
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それを解くことなしには、いかなる解決もあり得ない。歴の死が他殺であったか、ただの事故か、などということは敢えていえば枝葉末節にすぎない。
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しかしこんなことはまだ些細なことで、彼は考えをすすめようともしなかったし、そんな暇もなかった。彼が考えていたのは大筋で、自分ですべてに確信がもてるようになるまで、枝葉末節はのばしておいた。しかし、確信をもつなどということは、絶対にあり得ないような気がした。
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おもての街路に音を消すためにわらをいっぱいまいたので、かりに奥方が馬車で戻られても卿の耳には入らないだろう。このように横になったまま、卿はこの新たな、そして奥方の失踪に比べれば枝葉末節ともいうべき驚きなどは、すっかり忘れてしまったような様子でいるところへ、老婦人が息子を連れて戻って来る。ジョージ軍曹はそっと枕もとに近寄るとお辞儀をし、それから面目なさそうに顔を真赤にして、気をつけの姿勢をとる。
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しかも、これが何語かはいっさい話題になっておらず、ギリシア語だということはあなたの発言から間接的に導き出されるだけです。他の節の、それも明言されていない枝葉末節まで注意を払うことを参加者に要求するのは、ウィキペディアで通常要求される範囲を超えていると思います。もしこのプロジェクトはそうあるべきだというなら、単にあなたが主張するだけでなく、合意が必要だと考えます。
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