果て

全て 名詞 動詞
10,715 の用例 (0.01 秒)
  • 夜目にはただ長い長い塀の線が果てなく闇を縫っているとしか見えない。 吉川英治『大岡越前』より引用
  • 夢を見ていたような気がしたが、目が醒めるとすべて、忘れ果てていた。 井上祐美子『五王戦国志4 黄塵篇』より引用
  • 長年が奥へ入るのを見て、悪四郎も、つと中廊下の果てから外へ消えた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 彼らは眠くなるほど疲れ果てながらまた三町ほど歩かねばならなかった。 有島武郎『カインの末裔』より引用
  • 草原の果ての樹林の中へ、そのときふたりの女が入ってゆくのがみえた。 山田風太郎『外道忍法帖』より引用
  • その果てにそばにいた瑠美子まで泣き出して、庸三に打ってかかって来た。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • 遠く満州の果てから帰国した親戚しんせきのものの置いて行ったみやげの残りだ。 島崎藤村『分配』より引用
  • とは云へ三人が三人同じ気分に浸れるのは、議論の果ての退屈に限った。 原民喜『霧』より引用
  • 私が私の闘いを残りなく闘い抜いた道の果てに立って私を待っていなさい。 三好十郎『冒した者』より引用
  • 羽田にあれを施したら、本当にものの五秒で果ててしまうかもしれない。 宇佐美游『調子のいい女』より引用
  • これらの勇士達はこれからどこの国のどこの道の果てまで行くのであろうか。 寺田寅彦『札幌まで』より引用
  • そしてもうそれだけで息もつけないほど疲れ果ててしまうだらう。 橋本多佳子『麦刈』より引用
  • さて事果てて後、還つて先生を見ると、先生は色よろこばざる如くであつた。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • この世の果てというのはこのような場所なんだろうかと思った。 乙一『平面いぬ。』より引用
  • かくばかり胸の痛むかな 廿五の女は海を眺めて 只呆然となり果てぬ。 林芙美子『蒼馬を見たり』より引用
  • まるで首の下に肉色の男枕をくくりつけたような畸形人間となり果てた。 海野十三『蠅男』より引用
  • すなわち観客を背にして遠い砂漠の果ての地平線に向かって進行する。 寺田寅彦『映画雑感(Ⅰ)』より引用
  • それでも果ては頭もからだも疲れ果てて夢ばかりな眠りに陥ってしまった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 尻の穴で出していなかったら間違いなく 果てていただろう。 きゃんでぃそふと『つよきすACT C』より引用
  • 呆れ果てた大都督よと、その人の目の前で手を叩くという有様であった。 吉川英治『三国志』より引用
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