束ねた黒髪

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  • はだけた衿もとがさらに露わになり、夜具の上に束ねた黒髪が乱れた。 山崎豊子『華麗なる一族 下』より引用
  • 地炉の火のぼんやりさした死骸の頭はむこう向きになって、此方には束ねた黒髪がありました。 田中貢太郎『死人の手』より引用
  • 背中で一つにたばねた黒髪と、それに負けない黒さの瞳が、夕焼けを反射する少女のほおあざやかに対照的だった。 高野和『七姫物語』より引用
  • 強い木犀もくせいの香りが鼻をうち、一筋の乱れもなく束ねた黒髪が艶々つやつやと眼の前で光っていた。 半村良『石の血脈』より引用
  • 束ねた黒髪を揺らしながら歩くその姿は、はたから見れば地味なキャリアウーマンにしか見えない。 東川篤哉『謎解きはディナーのあとで2』より引用
  • 大女の、わけて櫛巻くしまきに無雑作に引束ひったばねた黒髪の房々とした濡色と、色の白さは目覚しい。 泉鏡花『絵本の春』より引用
  • 無造作に束ねた黒髪を背中へまわし、洗いざらしの着物を身につけ、脇差わきざしを布に包んで持った杉原秀が大治郎宅を出て、丘の道をせ下ったとき、風はいよいよ強まり、密雲が空をおおいはじめている。 池波正太郎『剣客商売 10 春の嵐』より引用
  • 茶のスカーフで束ねた黒髪の下の顔は、とうに女の盛りを過ぎて、鋭い眼や、きつい口元に生活のおりを滲ませてはいるが、すっきりと通った鼻筋や優雅な細い眉には、色褪せた綿シャツやロング・スカートとは縁遠い生活を思わせる、風雅のようなものが漂っていた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター05 夢なりし“D”』より引用