杜撰
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初めから考えておかなければならなかったのに、と私は思った。東のような男がそこを計算していないのは杜撰といわれても仕方がない。もっとも、これほど急速に〈ミスターJ〉が売れるとは、四人とも予想できなかったのだ。
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一連の事件は2006年4月2日に公訴時効が満了しているため罪には問えないという。警察は時効成立後も捜査を続けてきたが杜撰な捜査が批判されている。
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第一は初代池田瑞仙が寛政十二年庚申四月に幕府に呈した系図である。わたくしは早く此にその頗る杜撰のものであつたことをことわつて置く。今便宜上これを錦橋本と名づける。
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パチンコ業界についての著述を行うPOKKA吉田の体験によると、都内の自宅は5つある停電エリアグループのうちグループ4に属していたが、近隣にはグループ5のエリアがあり、その間に「グループ4でもあり5でもあるエリア」が存在し、そのエリアでは2回分の停電になったという。吉田は、こうした杜撰さの話はほとんど報道されていないと指摘している。このような「電力供給経路の錯綜」問題は、JR東日本でも同様であった。
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早い話が、ちょっと内部事情に詳しい人間なら、簡単に証券を作れたわけだ。なぜそんなに杜撰だったかについては説明するまでもないだろう。東西商事の幹部たちは、そんな証券など近いうちに紙切れにしかならないことを知っていたからだ。
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日ソ中立条約後の松岡外相の対米交渉に大きな期待を寄せていたが、目まぐるしく変わる松岡外相の対米交渉に対する態度や意見を、非常に不可解に思っていた。対米交渉中の外務省の仕事ぶりに杜撰さを感じて驚くことが多かった。
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では、戸波プロデューサーの人選が、軽はずみ、粗忽だったのかというと、必ずしも、そうではなかった。杜撰といえば、杜撰だが、これが六〇年代初頭の空気だったのである。
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いくら艦隊配置が杜撰だといっても、地上はのほほんとはしていないだろう。第一、入国手続きを通過できる自信が丸きりなかった。
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水分を含んで薄い緑の色が濃くなってくるとだめね。うちのを高いという人もいるけど、安いヘビ粉は輸入元の乾燥法が杜撰。商品の管理が手抜き。
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ただ、近来わが国固有文化に関する研究が急激に盛んになって来たのに気がついて、愉快に感じると同時に自分も知らず知らずその趨勢に刺激されて、つい柄にない方面にまで空想の翼を延ばしたくなったようなわけである。杜撰な考証に対してもし識者の教えを受ける縁ともならば大幸である。
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しかもそれらはどれもわたしの研究室からそうは遠くない。こうした施設の薬品管理は劇物も含めてやや杜撰のそしりは免れえない。わたしが入手できる人物の一人だともくされてもしかたはなかった。
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氏は詩人がその本来の仕事の上で文明批評家であることを身を以て示した型の、恐らく日本最初の近代詩人であった。もっともその批評がそれ自体としては幼稚杜撰なものであったけど。時代が経てば、詩人は作者のつもりでいても、多かれ少なかれその時代の風俗を背景とした登場人物と化する。
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工場経営において、公害を発生させることは、従業員の安全・衛生、廃棄物の処理等の経済的な損失として扱われる。その結果として、劣悪な労働環境や杜撰な廃棄物処理を生じることとなる。なお、公害とは工場敷地外へ被害を与えることであり、労働環境における労働者への被害は労働災害と呼ばれ、公害とは呼ばない。
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マフィオが、七十年くらい後のことだと答えたので、若ニッコロは細長い人差し指を唇の下に置いて、目を細めた。帳簿の不備や杜撰な荷造りを発見した時、この男はよくこんな表情をする。
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それにも拘わらず、検察側は誘導尋問などを駆使してウォルターを犯人に仕立て上げたのである。しかも、州の司法当局は杜撰な裁判が行われたことに対して全く関心がなかった。憤慨したブライアンはウォルターの無実を必ずや証明すると心に誓い、その弁護を買って出た。
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目的は想像以上に大きなもので、暗殺対象は田沼一門のみならず、それにつながる権臣、大名、富豪ら七、八十人に上り、かつもう一年以上も謀議されていたらしい。それなのにきいていると、計画は杜撰をきわめて支離滅裂なものがあった。それはあまりに大がかりなためと、謀議が永びき過ぎたために、かえって、ああでもない、こうでもないといじりまわして収拾がつかなくなったせいのようであった。
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少なくとも市川の場合はそういう感じがする。もちろん、ある仕事には身を入れ、ある仕事の場合には杜撰になるということはある。だが、全体的には、やっつけているという感じを拭うことはできない。
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