末頼もしい

全て 形容詞
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  • これまで半蔵の教えを受けた人たちの中で一番末頼もしく思われていたものも勝重である。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • ほとんどたいていの若い娘は、こうした見かけの快い末頼もしさに夢中になってしまうものだ。 バルザック/山口年臣訳『ウジェニー・グランデ』より引用
  • むしろ知ってもらって、いかに自分が働ける末頼もしい男であるかを認めさせようとしている程なのだ。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • めでたいことだから祝わねばならぬけれども、お松の常識で考えては、この結婚がどうも末頼すえたのもしくは思われません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 言うことなすこと末頼もしい奴だよ、お前は。 西尾維新『化物語(上)』より引用
  • ある意味では、父重倫の資性を受け継いだと、末頼もしく思う家臣も一部にはあったらしい。 五味康祐『十二人の剣豪』より引用
  • 今年は去年に比ぶるに萩の勢ひ強く夏の初の枝ぶりさへいたくはびこりて末頼もしく見えぬ。 正岡子規『小園の記』より引用
  • でも、日に日に延びて行く子供の生長は驚くばかり、主人はじめ末頼もしく思っているから、そんなに心配してくれるなという話も出た。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 何百年来のこの古い関係をもう一度新しくして、すえ頼もしい寿平次を半蔵の義理ある兄弟と考えて見ることも、その一つであった。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 山十郎を見たら、山城どの、これは末頼もしい弟子が来たと、存外大悦されるかも知れんぞ。 山田風太郎『くノ一紅騎兵』より引用
  • ご覧の通り、あの青年は末頼もしい奴だった。 アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(5)』より引用
  • 男のかたも一人々々 末頼もしい婿さんばかりだ。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • 学問する機運に促されてか、馬籠本陣へかよって来る少年も多くある中で、勝重ほど末頼もしいものを見ない、と友だちに言って見せるのも半蔵だ。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 下宿の主婦かみさんめいという人は、可哀そうにあの人の婚約して置いたすえ頼もしい仏蘭西人も戦地の方へ行って死んだとやらで、今ではリモオジュの田舎いなかの方に帰っているが、あの主婦の姪が丁度節子と同年だ。 島崎藤村『新生』より引用
  • 「どうも馬鹿な子供で困ります」と言うのを、 「なアに、ふたりとも利口なたちだから、おぼえがよくッて末頼すえたのもしい」と、僕はめてやった。 岩野泡鳴『耽溺』より引用
  • 片倉小十郎景綱というのは不幸にして奥州に生れたからこそ陪臣で終ったれ、京畿に生れたらば五十万石七十万石の大名には屹度きっと成って居たに疑無い立派な人物だが、其烱眼けいがんは早くも梵天丸の其様子を衆人の批難するのを排して、イヤイヤ、末頼もしい和子わこ様である、と云ったという。 幸田露伴『蒲生氏郷』より引用
  • 召し出して使ってみると、単に容貌が美しいだけでなく、知恵もあり、勇気もあり、なかなか末頼もしい少年なので、寵愛次第に深くなって、上杉家の重臣である直江家に子がなかったので、これを養子として、その家をつがせたのである。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用
  • しかし相手が執政なので妙にたてを突いた具合になり、事実中山弥次右衛門どののせがれは図書どのの権勢にもくじけない、末頼もしき男よと、政争に利用する者も出て来た。 五味康祐『薄桜記』より引用
  • 彼女は父に内証で、いずれ折を見て自分の子供におうと女医に約束したことや、幼年画報なぞを買ってそれとなく子供に贈るつもりで女医に託したことや、最早子供が字なぞを書くようになって仮の親達から末頼もしく思われているという女医の話なぞを岸本にして聞かせた。 島崎藤村『新生』より引用
  • それにしても、わたくしは健康な、かっこうのよい小児で、優秀な乳母の胸に抱かれて、いかにも末頼もしく発育していった。 マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集2』より引用