末恐ろしい

全て 形容詞
30 の用例 (0.00 秒)
  • 日吉の母は、何が末恐ろしいのか、世間の人のいう意味がわからなかった。 吉川英治『新書太閤記(一)』より引用
  • 「こんな子は末恐ろしいよ、君」と、その人も呉竹氏へ云ったそうである。 吉川英治『忘れ残りの記』より引用
  • この先どこまで美しく育つかと思うと、末恐ろしいかもしれない。 吉野匠『レイン4 世界を君に』より引用
  • 幼女趣味など微塵みじんもない真九郎でさえ目を奪われる可憐かれんさは、末恐ろしいほど。 片山憲太郎『紅 第01巻』より引用
  • とはいえ約束を守っていたら末恐ろしい。 阿刀田高『楽しい古事記』より引用
  • 知恵のある人間が悪事のために頭を使うとは、末恐ろしい。 ドイル・アーサー・コナン『まだらのひも』より引用
  • 声を聞く限り年若そうじゃが、末恐ろしい。 支倉凍砂『狼と香辛料Ⅱ (電撃文庫)』より引用
  • そして、なにか末恐すえおそろしいもののようにも思える。 雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト』より引用
  • 貴族の紳士や淑女たちがわたくしのまわりに押し寄せて、髪や頬や手を撫でて、末恐ろしい子だとか天使のように可愛い子だとか言った。 マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集2』より引用
  • 私はアリの絵日記の一件以降、周囲の人間たちから〝異常で末恐ろしい子供〟といった目で見られるのがいやで、わざと無理して普通の子供らしくふるまっていたけれど、陰ではおかしなことばかりやっていた。 小池真理子『悪の愛情論』より引用
  • 状況に応じてころころと態度を変えるその移り身の早さも、あどけなさを楯にしているぶん末恐ろしい。 明野照葉『輪(RINKAI)廻』より引用
  • 母ちゃんは母ちゃんで外っかわだけきれいにしとけば中はどうでもいいって奴だし、妹は末恐ろしいガキだし、俺はこんなじゃん。 山本文緒『眠れるラプンツェル』より引用
  • 欲をいえば、今少し急がず落ち着き払って経験を積まれたら、味覚界で末恐ろしいひとになるのではないかと思っている。 北大路魯山人『鮟鱇一夕話』より引用
  • それを考えると、亜希子は末恐ろしくなるのだった。 南里征典『成城官能夫人』より引用
  • 「おぬし末恐ろしい家来をもったぞ」庄蔵は青ざめて、後で弟になじったという。 五味康祐『十二人の剣豪』より引用
  • いくら女が演技に けているといっても、リリィの年齢を考えれば、末恐ろしくなる。 安井健太郎『ラグナロク 第01巻 黒き獣』より引用
  • お滝殺しのほうは、情痴のはての殺人であることが、一目瞭然いちもくりょうぜんだから、子どものじぶんに、疑いがかかるはずはないと、たかをくくっていたというのだから、末恐ろしい子どももあったものである。 横溝正史『人形佐七捕物帳 07』より引用
  • その上、展望があるのなら、まだ持ちこたえもするが、一ドル百五十円台にまで突き進んだ円高がどこまでゆくのか、末恐ろしいし、第一、うちと取引のあるお得意たちが、つぎつぎに倒産している。 南里征典『成城官能夫人』より引用
  • 「末恐ろしいガキどもだ」 「雅がか」 「いや」オーナーは首を振った。 垣根涼介『ヒート アイランド』より引用
  • そのために、お祖母さんは俊亮の前で、「末恐ろしい子」だとか、「孫にまでこんなに馬鹿にされては、生きている甲斐がない」とか、やたらに大げさな言葉をつかって、泣いたり、わめいたりするのだったが、次郎はそんな時には、わざとのように自分から二人のまえに坐って、父に叱られるのを待っているようなふうを見せた。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 次へ »