木深い

全て 形容詞
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  • 木深い丘の向こうに出ると、鉄道線路の赤い火が遠くに見えた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • バーリイ家の木深い庭では、花がたくさんなので、こんな生涯しようがいの重大な日でなかったら、きっとアンは胸をおどらすにちがいなかった。 モンゴメリ/中村佐喜子訳『赤毛のアン』より引用
  • けれども自分を京都の下加茂あたりに住んで居る気分にさせるのは、それは隣の木深こぶかい庭で、二十本に余るマロニエの木の梢の高低たかひくが底の知れない深い海の様にも見える。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 家の裏手の木深い丘のうえで、ロバートとぼくとは、妖精の輪フェアリー・リングをさがしつづけている。 ハーン/斎藤正二訳『怪談(完訳)』より引用
  • そんな気分にひたりながら、かれは話にきいた洞窟のほうへと、木深いところをブラブラ分け入って行った。 ウォルポール/平井呈一訳『オトラント城綺譚』より引用
  • 森の木深いところにもこの通蔓草は茂つてゐる。 若山牧水『庭さきの森の春』より引用
  • MBS木深枠作品でAT-X初出となるのは本作が初である。
  • いくら僕が無鉄砲でもあらかじめ手紙で先方の意嚮いこうは聞いておいたのだが、堂々たる門の中に木深い庭に囲まれたどっしりした昔ふうの建物を見た時には、さすがに少し足がすくんだ。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • 登っても登っても、何の展望もない、うっそうと木深い林の中を稲妻形に切って進んでゆくばかり。 田中澄江『花の百名山』より引用
  • 南独逸の木深い谷を背景にして、酔払いの夫が或る吹雪の晩に森のなかで横死してからの、その寡婦と息子とのすさんでゆく運命を、女にも似げない、強靭きょうじんな筆で書いたものだった。 堀辰雄『晩夏』より引用
  • その時分からあったのがいまの「大増」の手まえを木深くおくへ入った「大橋写真館」である。 久保田万太郎『雷門以北』より引用
  • 外交機関の集まる木深く華やかな一角を離れ、薄暗い工業地帯にすでにはいっている。 ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』より引用
  • 近江、美濃を過ぎて、幾日かの後には、信濃の守の一行はだんだん木深こぶかい信濃路へはいって往った。 堀辰雄『姨捨』より引用
  • けれども自分を京都の下加茂邊りに住んで居る氣分にさせるのは、それは隣の木深い庭で、二十本に餘るマロニエの木の梢の高低が底の知れない深い海の樣にも見える。 与謝野晶子『巴里にて』より引用
  • 木深い林におおわれた谷の両端を心で透視するうちに、ポルおばさんの瞳は見るみるうちに虚ろになった。 エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』より引用
  • 考へて見れば其處の森は御料林の一つで、今時珍しい木深さなども故あることであつたのだ。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • 山の五合目近くまで、即ち富士の裾野と同じ様なゆるやかな傾斜を持つた部分までは大抵いま開墾されてゐるやうで、それから上が急に嶮しくなり、そのあたりから御料林だといふことで墨色をした木深い峰となつてゐる。 若山牧水『村住居の秋』より引用
  • 木深いためではなく、あらはに見ゆる山の肌が黒いので、愛鷹の峰とちがつて何となく寂しく寒く眺められてゐた。 若山牧水『村住居の秋』より引用
  • 岡辺の家は、木深こぶかく繁って、浜の邸よりも物寂び、おもむき深かった。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • 日がけて、木深い溪が日の光に煙つた樣に見ゆる時、何處より起つて來るのだか、大きな筒から限りもなく拔け出して來る樣な聲で啼き立つる鳥が居る。 若山牧水『山寺』より引用
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