朝な朝な

全て 副詞
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  • 朝な朝なのきりはますます深くなり、夜が明けてもなかなか晴れなかった。 海音寺潮五郎『天と地と(五)』より引用
  • 朝な朝な、寧子ねねが良人の顔を見るのは、いつも陽が高くなってからである。 吉川英治『新書太閤記(五)』より引用
  • 「くれなゐの八入やしほの衣朝な朝なるとはすれどいや珍しも」がある。 斎藤茂吉『万葉秀歌』より引用
  • ぼくが心底から味わいたのしんでいる甘美な春の朝な朝なのような。 ゲーテ/高橋義孝訳『若きウェルテルの悩み』より引用
  • 朝な朝な でてかなしむ、 下にして寝たはうもものかろきしびれを。 石川啄木『悲しき玩具』より引用
  • それというのは、朝な朝な、姫の最初に思うのと最初に訪れるのは、その薔薇でしたから。 佐藤正彰訳『千一夜物語 10』より引用
  • けれど蓮は朝な朝なの寒さにすでに傷められて、その黄色くなった葉を水の上に垂れている。 ロチ『秋の日本』より引用
  • 武蔵が、元日の朝から七日のあいだ、朝な朝なそこへ来ていようというのは、本位田又八を待つためなのだ。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • けれども朝な朝な荒い潮風がまともに吹きつけてくるこのあたりのことであるから、まだほんの若葉をほころばせているにすぎなかった。 シュトルム/高橋義孝訳『みずうみ』より引用
  • 妻は朝な朝な裏口へ出てかいがいしくはねつるべの水を汲む。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 芍藥の新芽が土を割つて眞つ赤なキバを地表にあらはしたり、孟宗竹のたけのこが朝な朝な伸びつゝあるのを見たりすると、自分の生命にまで影響があるかのやうで何か樂しい。 吉川英治『折々の記』より引用
  • それから僕は、朝な朝なの味噌汁の匂いを想い浮かべた。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • たらぬがちの生活にも、朝な朝なのはたきの音、お艶の女房にょうぼうぶりはういういしく、泰軒は毎日のように訪ねて来ては、その帰ったあとには必ず小粒こつぶがすこし上がりぐちに落ちている。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • 僧は耳の赤い白ウシを一頭買い求め、コルクをその背に乗せて朝な朝な斎戒沐浴せしめた。 フレーザー/永橋卓介訳『悪魔の弁護人』より引用
  • 今なおわたしには、あのきりの深い朝な朝な、七月記念柱〔バスチーユ広場にある七月革命の記念柱〕の前を堂々と通りながら軍隊式の敬礼をする自分の姿が目にうかぶ。 ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』より引用
  • 冬の朝な朝な、梅もどきの残んの実をついばみに来る小鳥たちの胸毛にも親しみを抱いた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • そして、それはまた、うつし世の、こんにちここにあるこの宇宙が、虚空から消え去ってしまったのちになっても、その微分子は、それをつくった不思議なその力によって、おそらく、ふたたびまた露と結んで、朝な朝な、のちの世の惑星の朝の美しさを映すことであろう。 ハーン/平井呈一訳『骨董』より引用
  • 戦争中、カシワデのようなことをして、朝な朝なノリトのようなものを唸る行事に幸い一度も参加せずにすむことができたし、電車の中で宮城の方向に向って、人のお尻を拝まずにすんだ。 坂口安吾『安吾巷談』より引用
  • 過剰の中に、さらに過剰たらんとして突っ込んでいく朝な朝な、夕な夕なの東京の人間集合、日本知識人の意識機構「意識の過剰」の、一つの象徴であるかのようである。 中井正一『過剰の意識』より引用
  • ある年の冬の初め、この庭の主人あるじ一人ひとりの老僕と、朝な朝なははき執りて落ち葉はき集め、これを流れ岸の七個所に積み、積みたるままに二十日あまりちぬ。 国木田独歩『星』より引用
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