書きとめること

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  • 作家にとつて、流れる想念を的確に書きとめることは先づ第一に重要である。 坂口安吾『文字と速力と文学』より引用
  • 浦上も、取材帳を開いてはいるが、実際に書きとめることは、何もありはしない。 津村秀介『大阪経由17時10分の死者』より引用
  • そして、医者の名まえを全部、書きとめることにしました。 イソップ/亀山龍樹訳『イソップ寓話(1)』より引用
  • すばらしくきれいな詩句だったので、書きとめることなど考えられないほどだった。 ヘッセ/永野藤夫訳『荒野の狼』より引用
  • ことばを書きとめることができないのだ。 ロフティング『ドリトル先生物語05巻 ドリトル先生の動物園』より引用
  • 金も土地も失ってしまったいま、世人のやり方を気にかけることもなく、夢を見て、その夢を書きとめることを好んだ。 ラヴクラフト全集6『04 「セレファイス」』より引用
  • フェンビーの助けがなければ、ディーリアスが晩年の霊感を多くの曲に書きとめることはできなかった。
  • 従って、これを一々書きとめることは、各国に於けるどんな彼の伝記作家にしろ不可能なことだ。 北杜夫『怪盗ジバコ』より引用
  • あとは書きとめることもできない。 坂口安吾『安吾の新日本地理』より引用
  • お前が生れて以来みた夢を一つ一つ記述したらどういうことになるのだろうか、それはとても白い紙の上にインクで書きとめることは不可能だろう、けれども蒼空の彼方には幻の宝庫があって、そのなかに一切は秘められているのではなかろうかと。 原民喜『夢と人生』より引用
  • しかしそんなことに一々驚いてはゐられないほど人生は多忙だし、読者はみな小説家といふわけではないから、人間の、或は人生の、かうした不思議さを書きとめることは出来ない。 福永武彦『第六随筆集 秋風日記』より引用
  • 誰でもたやすく想像できるものだとはいえ、決定的な事実を書きとめることは、わたしにとっては文字どおり困難な仕事だ。 ラヴクラフト全集3『08 「時間からの影」』より引用
  • 胸おどる招待日の印象をこゝに書きとめることは、今の僕にとつてまことに感慨無量である。 岸田国士『芝居と僕』より引用
  • ですから筆の立つ著者なら、記録のなかに、この考えを深遠な真理として安んじて書きとめることでしょう。 チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』より引用
  • このことについても、時に笑い話の種に使うかと思えば、ときにはしんそこから呪いのことばを書きとめることになる。 T・E・ロレンス/安引宏訳『砂漠の叛乱』より引用
  • こういう考え方は、この「ふとり過ぎの若い士官」の大きな特徴であって、のちに彼は、これを全部『修業時代』に書きとめることになった。 ウエルズ/水嶋正路訳『解放された世界』より引用
  • 時間を節約いたしますために、私たちの会話を、できるだけ、実際におこった通りに、対話の形式で書きとめることにいたします。 セイヤーズ/小山内徹訳『ピーター卿乗り出す』より引用
  • それにまた、細長い食卓の上の蝋引のテーブルクロスといったら、すっかり脂がしみついていたので、外から飯だけ食いにくる悪戯好きの病院助手だったら、外科用のメスでのように指をつかって、自分の名をそこに、書きとめることもできたであろう。 バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』より引用