暮れると同時に

8 の用例 (0.00 秒)
  • 日が暮れると同時に、風が落ちて静かな夜だった。 上西晴治『十勝平野(下)』より引用
  • 江戸時代には、町と町の境には木戸とよばれる門があって陽が暮れると同時に、その門をしめてしまう。 光瀬龍『復讐の道標』より引用
  • 風と波の猛威の衰えぬ間に日が暮れ、暮れると同時に、今まで陽の光の下で姿を見せなかったものは、かえってその黒い姿を現し、この世界を引き裂きもてあそびつづけていました。 石原慎太郎『生還』より引用
  • 彼はこれら分遣隊の兵を、日が暮れると同時に、いま彼が坐っている数百ヤード前方に、地形上やむをえなかったのだが、不規則な線に配置した。 ビアス『ビアス怪異譚(1)』より引用
  • 日が暮れると同時に、5121小隊は、工兵を含む自衛軍と交代し、帰途につくこととなった。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 11 5121小隊の日常II』より引用
  • するとマユミもまたマユミで、何だかわからないまま両親の吩付いいつけを固く守って、一知が時折コッソリと泣いて頼むのも聞かずに、一度も鍵を外してやらなかったので、一知は悩ましさの余りに昼の間じゅう死に物狂いに働いて、日が暮れると同時に前後不覚に眠るより他に自ら慰める方法が無くなった。 夢野久作『巡査辞職』より引用
  • その時、四十ばかりだった佐々未亡人は、この突然な良人の死に逢って、殆ど食餌も喉に通らないほど、悲歎に暮れると同時に、正隆は、愛すべき良人の最後の記念として、自分に与えられた者だ、という感銘を、烙印のように魂に刻みつけた。 宮本百合子『渋谷家の始祖』より引用
  • ビールを頼み、もしやと電話帳で徳井アパートを探したがなくて、とにかくお通夜ならば寿司すしくらいとどけずばなるまい、国道を見渡してそれらしきあかりもみえなかったからボーイにたずねると、「もうここらはやってませんでしょ」酒屋も暮れると同時に店じまいという。 野坂昭如『アメリカひじき 火垂るの墓』より引用