暫く黙つて

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  • 彼は私の当惑した顔を暫く黙つて見ていたが、やがて又つづけた。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • そして暫く黙つてゐて、それから慇懃に、しかもなんだか勉強して説明するといふ調子で云つた。 森林太郎『死』より引用
  • この叫声が余り大きかつたので、二人共暫く黙つてゐた。 森林太郎『笑』より引用
  • ワシリは暫く黙つて立つて、部落の方を見てゐたが、溜息を衝いた。 森林太郎『樺太脱獄記』より引用
  • 信一は濤の音でもきいてゐるのか暫く黙つてゐたが、ふつと思ひ出したやうに、眉を動かして絹子の方へ向いた。 林芙美子『幸福の彼方』より引用
  • もう私が目をさましたのだと知ると、熟睡のあとの無感覚な頭の状態から、ハツキリした意識をとり戻し得るだけの余裕を、十分私に与へてやると云ふ風にしばらく黙つてゐた。 中戸川吉二『イボタの虫』より引用
  • 三人はそのまま暫く黙つて歩いた。 神西清『水と砂』より引用
  • 叔父さんは暫く黙つてゐて又話しつゞけました。 ファーブル・ジャン・アンリ『科学の不思議』より引用
  • 暫く黙つて歩いた後、ラツプは僕にかう言ひました。 芥川竜之介『河童』より引用
  • 患者は暫く黙つてゐて、かう云ひ出した。 森林太郎『笑』より引用
  • 私は曾て郷里の父に手紙を送つて、自分の希望や、現在の事情などを訴へ、せめて夜学へでも出して貰ふやうに父から伯父に頼んで呉れと言つてやつたが、父からはお前の将来のことは万事伯父に一任すると言つてあるのだから、暫く黙つて辛抱しろ、伯父も決して悪い様には取計らはないだらうからと、言つて来たのであつた。 加能作次郎『世の中へ』より引用
  • そして溜息を衝いて、暫く黙つてゐた後に、かう云つた。 森林太郎『パアテル・セルギウス』より引用
  • 二人は暫く黙つて景色に見入つて居た。 平出修『計画』より引用
  • 医師は暫く黙つてゐて、そして問うた。 森林太郎『フロルスと賊と』より引用
  • そして暫く黙つてゐた。 森鴎外『花子』より引用
  • 平八郎は暫く黙つてゐて答へた。 森鴎外『大塩平八郎』より引用