暫く經つて

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  • 登子が始めて口を開いたのは、猶ほそれから暫く經つてからであつた。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • 「よこせ」卯平うへいしばらつてからむつゝりとしてしたらしながらいつた。 長塚節『土』より引用
  • 勘次かんじはふいとしてしばらつてかへつてときにはしろ曝木綿さらしもめん古新聞紙ふるしんぶんがみ切端きれはしつゝんだのをつてた。 長塚節『土』より引用
  • さきやつてくろえ」卯平うへいはさういつてしばらつてから蒲團ふとん井戸端ゐどばたつた。 長塚節『土』より引用
  • それで返してしまつたが、暫くつてから、當時の高等中學校に居た友人が來て、お前の書く文章は教科書中にあるエメルソンの文に似て居るぞと云つたので、先に貸本屋から借りた書の作者が確かエメルソンとあつたと思ひ出して、それからエメルソンを讀み出したのである。 岩野泡鳴『神秘的半獣主義』より引用
  • それから暫く經つて、何かかこひの食物を小だしした蓋物を持つて、お園が倉から出て來て見ると、二人は金時のやうにまつ赤な顏をして、話の調子もひどくはづんてゐた。 水野仙子『酔ひたる商人』より引用
  • 否、それから暫く經つて、それとわかつてゐながら捨てゝ置くわけには行かないといふので、六條殿から使者を東國に出したなどといふ話はきいた。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • 盃は幾巡いくまはりかして、さんざめく一座、誘拐かどはかしも何も忘れて了つて、大分いゝ心持になつて來ましたが、何うしたことか、暫く經つても、お靜の姿が見えません。 野村胡堂『銭形平次捕物控』より引用
  • それから暫く經つてその會を表に持ち出すことになつて、矢張同じ連中の顏ぶれで、その第一囘が麹町英國公使館裏通りのさゝやかな洋食店快樂亭で催された。 蒲原有明『龍土会の記』より引用