暫く何

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  • それが崩れるとまた暫く何も出来ずに居たが、ようよう丸髷まるまげの女が現れた。 正岡子規『ランプの影』より引用
  • 彼女は暫く何か考えているようだつたが、やがてはつきりといつた。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • 看護婦が持って来た四五枚のレントゲン写真を手にして眺め入ったまま、大先生はしばらく何も語らない。 原民喜『美しき死の岸に』より引用
  • 徳蔵は暫く何とも云わなかったが、突然大きい声を出して云った。 豊島与志雄『田原氏の犯罪』より引用
  • 彼は、そういう息子を持った誇りに胸が膨む思いで、暫く何も言わなかった。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』より引用
  • 彼は暫く何も言わずに仕事を続けた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』より引用
  • 陣十郎は、平気でこう答えてから、暫く何か考え込んだ様子で、黙って歩いている。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • モレル夫人は、何か麻薬でも飲んだかのように、暫く何もはっきりとものを考えることが出来なかった。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • 藤枝は暫く何か考えていたがまたつづけた。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • が、その詞は暫く何の意味をもなしてゐなかつた。 南部修太郎『疑惑』より引用
  • 暫く何か話し合ってるらしかったが、二つの室は壁に距てられていたので、声さえも聞えなかった。 豊島与志雄『蘇生』より引用
  • 体中の力が、毛穴から一時に抜けてしまったようで、孝之進は、暫く何とも云えなかった。 宮本百合子『日は輝けり』より引用
  • 暫く何の表情も見せず眺めてから、白髪まじりの短い口髯をゆっくり動かして、読んだ。 森禮子『モッキングバードのいる町』より引用
  • 度の強い眼鏡の底から光る沖の話に聞き手たちは笑ったり黙ったりしているうちに、次第に身動き出来ぬ世界の中へ頭を落し込んでいって暫く何も云わなかった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 入浴をしてから、二階の書斎で暫く何かしているうちに、ふいにぶっ倒れたきり、もう再び意識を回復しなかった。 豊島与志雄『公孫樹』より引用
  • 藤枝は頻りにM・C・Cの煙をたてて暫く何か考えていたが、ふとまた口をひらいた。 浜尾四郎『殺人鬼』より引用
  • そうしてしばらく何か考えているようであったが、やがて静かに顔をあげると、依然として遠慮勝ちに問うた。 夢野久作『復讐』より引用
  • 暫く何にも考へないで居ると、客は何となく非常に心持のよい感じから突然襲はれた。 木下杢太郎『少年の死』より引用
  • 私はしばらく何も、ものが言えなかった。 太宰治『乞食学生』より引用
  • 光子は喫驚したように黒目を据えて眼を見張ってから、暫く何とも云わなかった。 豊島与志雄『或る男の手記』より引用
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