暫くたつ

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  • 暫くたつて紙をそつとはがすと、その絵がそのまゝ腕に写つてしまふのです。 牧野信一『蘭丸の絵』より引用
  • それから暫くたった頃、すやすや眠っていた今井は突然眼を開いてあたりを見廻した。 豊島与志雄『変な男』より引用
  • 暫くたつて妹はさう云つた。 牧野信一『池のまはり』より引用
  • その女が越してきてから、暫くたつうちに、父は俄に戸締りを厳重にしだした。 豊島与志雄『黒点』より引用
  • そして暫くたって彼女が帰っていく時、私たちはこんどは友だち同士のように笑いながら朗らかな握手をした。 豊島与志雄『道化役』より引用
  • 暫くたつて下女はガラスの皿につまらぬ菓子を持つて來た。 長塚節『菜の花』より引用
  • 暫くたって敏子さんが言葉をかけても、眉根一つ動かさなかった。 豊島与志雄『好意』より引用
  • 暫くたつ内に女の顔色も恢復して来た。 長塚節『隣室の客』より引用
  • 暫くたつと、カーナン夫人が台所に入ってきて、叫んだ。 ジョイス/飯島淳秀訳『ダブリン人』より引用
  • その先生はしばらくたつてから、わたしの学校の先生がわたしを受けとりにやつて来た時、何度もかう言つてあやまつてゐました。 芥川竜之介『貝殻』より引用
  • 暫くたつて私がひよいと堤防の方を見ると、その上に一寸つまんで置いたかのやうにポツリと女の姿がひとつ現はれてゐました。 牧野信一『晩春の健康』より引用
  • 暫くたって「もう帰りましょうよ」と言い出した。 島田清次郎『地上』より引用
  • そして暫くたって、ふいに笑いだしました。 豊島与志雄『旅だち』より引用
  • そのようにして暫くたった。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 上巻』より引用
  • しばらくたつてからおしなにはでおつぎがざあとみづんでは又間またあひだへだてゝざあとみづんでるのをいた。 長塚節『土』より引用
  • 暫くたつてからおいよさんの声でかういつた。 長塚節『隣室の客』より引用
  • しばらくたって、どしんという音がしたので出て見ると、温帯さんの長男が青年訓練生の服の上にオーバーを着て、横倒しになった桜の株のところに立っていた。 井伏鱒二『多甚古村』より引用
  • そこで、この女の人の姿が、館の後ろのくさむらの中に隠れてしまいましたが、暫くたつと、西へ離れて広々とした裾野の中に裾を引いて、西に向って歩み行く同じ人の姿を認めることができました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • ところがこの十五騎の蹄の音がやむと暫くたって、府中の町がひっくり返るような騒ぎになりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 暫くたつとあっさり夢の風景が変わった。 奈須きのこ『歌月十夜 20 夢姫』より引用
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