暫くじっと

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  • それから暫くじっと山田の顔を見つめていたが、急に彼の膝に身を投げた。 豊島与志雄『掠奪せられたる男』より引用
  • 私は身体からだ中に気持の悪い汗を感じながら、眼を大きくしたまま暫くじっとしていた。 尾崎一雄『暢気眼鏡』より引用
  • 隆吉は暫くじっとしていたが、つまらなそうな顔をして其処に寝転んだ。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • こんな事はまれなことで何か胸さわぎがするので起き上って暫くじっとしておりました。 久坂葉子『落ちてゆく世界』より引用
  • 彼は暫くじっと私の顔を見ていましたが、さも大事な秘密でも話すような風に云い出しました。 豊島与志雄『香奠』より引用
  • しばらくじっと立っていたが、やがて部屋の中を歩き廻りはじめた。 チェーホフ・アントン『小波瀾』より引用
  • 私はそこに暫くじっとしていたが、気持ちが落着かなかった。 豊島与志雄『窓にさす影』より引用
  • 暫くじっと止って居たがやがて急に私の胸元へとびついて来た。 宮本百合子『樹蔭雑記』より引用
  • 暫くじっとその暗を見つめていると、何時の間にか後はまたうとうととした。 豊島与志雄『田原氏の犯罪』より引用
  • 青年はその一枚を取りあげて暫くじっと見ていた。 豊島与志雄『湖水と彼等』より引用
  • 私はしばらくじっとその場に立ちすくんだきりでいた。 堀辰雄『三つの挿話』より引用
  • そして私たちはそのまゝ暫くじっとしていた。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • そして暫くじっと自動車のほうを眺めていたが、やがて合図をするように手をあげると、二、三度かるく左右にうち振った。 横溝正史『真珠郎』より引用
  • こんなに動いていたら、絵に描けないだろうと思って、暫くじっとしていたのだが、画家は反対にそれを嫌った。 松本清張『球形の荒野 新装版(上)』より引用
  • 私はそれでも暫くじっとしていた。 豊島与志雄『生と死との記録』より引用
  • 彼女は暫くじっとしていたが、やがてその手先を振り払った。 豊島与志雄『電車停留場』より引用
  • 彼女は怒った石像のように、暫くじっと立っていた。 ジョイス/飯島淳秀訳『ダブリン人』より引用
  • そして暫くじっとしていると、 「どうしたの」白い手が伸びて首に巻きつき、いきなり耳に接吻された。 織田作之助『世相』より引用
  • 大石は暫くじっと純一の顔を見ていて、気色けしきを柔げて詞を掛けた。 森鴎外『青年』より引用
  • その言葉を聞いて、阮東は暫くじっと考えこんでいましたが、急に熱い血を顔に漲らして、立上って叫びました。 豊島与志雄『三つの悲憤』より引用
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