普く

全て 形容詞 副詞
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  • しかし小泉は進化論に対しては、生物学界の中でもあまねく確実に信認されているわけでないことを率直にみとめている。 渡部昇一『新常識主義のすすめ』より引用
  • というのがあって、ふるくから普く人口に膾炙している。 牧野富太郎『植物一日一題』より引用
  • 他方において、革命と国有地分割とによって、フランスの農民の状態が決定的に改善されたことは、普く認められているところである。 吉田秀夫『人口論』より引用
  • 原作はいろいろな意味で世界演劇史の一時期を画した名戯曲であるが、フランス十八世紀がこの作品を生んだことによつて、演劇的にも貧しい時代ではなかつたことを証明しているばかりでなく、いわゆる旧制度崩壊の空気がいかに濃厚であつたかを普く世に知らしめる事が出来たといゝ得るのである。 岸田国士『秘伝の名訳』より引用
  • カイルロッドが大きく普くと、セリは両手を下ろし、鼻を畷った。 冴木忍『カイルロッドの苦難 9 思い出はいつまでも』より引用
  • この素質は、何よりも人間をその全貌によつて把握するばかりでなく、その眼は普く人間生活の隅々に行きわたり、人間と人間とのあらゆる関係を機微な瞬間に於て捉へ得る特徴をもつてゐる。 岸田国士『新劇の黎明』より引用
  • かの思想の単なる哲学から宗教になつたことの変化は同時にそれが宗教と芸術とを通じて普く我々日本人の生活の全局面へ、日本文化の全般にまで浸潤して来たところの大いなる推移其物であつた。 生田長江『ニイチエ雑観』より引用
  • 余地と食物の十分な健康国に樹てられた新植民地は、すべて、絶えず急速な人口増加を遂げたことは、普く認められているところである。 吉田秀夫『人口論』より引用
  • 貧民を無料で治療するための診療院の設立は、多くの場合極めて便宜なことであり、またスウェーデンの特殊事情においてもおそらくそうであったであろうが、しかし同一の目的を有ったフランスの病院の実例によれば、かかる施設でもこれを普く奨励してよいかどうかには、疑問があろう。 吉田秀夫『人口論』より引用
  • この国産初の銀は全て神々にたてまつり、小錦以上の大夫たちにも普くそれを賜ったとある。
  • 法性寺の空阿弥陀仏は愚癡ぐちであるけれども、念仏の大先達として普く化道が広い。 中里介山『法然行伝』より引用
  • それがもし当時の政情不安定な中国にそのままあったら、今日のようにまとまって保管され、世界中の研究者にあまねく公開されるようになっていたかどうか、すこぶる疑わしい。 林望『テーブルの雲』より引用
  • 空には灰を吹きたれば、火の光を映じて普く紅なる中に、風に堪へず吹き切られたる焔、飛ぶが如くにして、一二町を越えつつ移り行く、その中の人現心あらんや。 田中貢太郎『日本天変地異記』より引用
  • 一国の教育とは、有志有力にして世の中の事を心配する人物が、世間一般の有様を察して教育の大意方向を定め、以てあまねく後進の少年を導くことなり。 福沢諭吉『教育の事』より引用
  • 最初の計画では、卒業後直ちに帰国したならば、普く同胞の資本家を糾合して、西洋人の財力や知識を藉らずに、何か殖産興業の株式会社を起そうという考えであったけれど、とても自分の力では、今から急にそういう仕事が出来そうもない。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • 例を現代に取るも、人のあまねく知る如くマキシム・ゴルキーは、露国最下の賎民たる放浪の徒たりき。 石川啄木『閑天地』より引用
  • この原因による労賃の騰貴はあまねく、貨幣の貨物の価格の騰貴を伴うであろう、しかしかかる場合には、労働とすべての貨物とが相互の関係において変動しておらず、かつ変動が貨幣に限られていたことが、見出されるであろう。 リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』より引用
  • そこで城下の周囲にある山川または神社仏閣等はあまねく歩き廻って、殆んど足跡の到らぬ所なきに至った。 内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』より引用
  • 他年抽斎の師たり、年長の友たるべき人々のうちには、現にあまねく世に知れわたっているものが少くない。 森鴎外『渋江抽斎』より引用
  • そして活字の任務ももはや教會所屬の宗教書印刷や、領主や封侯所有の歴史や、古典の手寫本を再刻する段階から飛躍して、ごく一般的な庶民の日常生活のなかで空氣のやうに普く作用する道具となつてゐたのである。 徳永直『光をかかぐる人々』より引用
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普く の使われ方