早早

全て 名詞 副詞
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  • 彼は膳を持って来た女中が、早早立って行こうとするのを呼び止めてみた。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 喜左衛門も疲れていて、早早に亭主の勤めをはたして眠りたい気分だった。 藤沢周平『夜消える』より引用
  • 開塾早早に火災に遭ったことを、不運だと思わないわけではなかった。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • しかし、親書を渡すという目的は達したのであるから、早早に帰るようにといった内容を記したものだった。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • いずれにしても潮時だと、治憲は雅元、清高の話を聞きながら早早に肚を決めたのだった。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • 早早にどこかへ出かけたようだ。 鳥飼否宇『中空』より引用
  • 出て来ても、わずか一刻ほど稽古にはげむと、早早に帰って行く。 藤沢周平『隠し剣秋風抄』より引用
  • ばあちゃんは日が暮れると早早に眠ってしまうのだ。 藤沢周平『夜消える』より引用
  • 新婚早早の土門拳が、夫人とともに初めて志功の家を訪ねてみると、玄関を上がったところの三畳間にピアノが置かれており、それが部屋の大部分を占領しているので、二人は身をすぼめるようにしてそこを通り抜けなければならなかった。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • そこに、訳はわからないがママは早早に姿を消して戻ってこないという報告を受け、これ幸いとばかりに私を監禁部屋に連れ込んだ、といういきさつだ。 加藤実秋『インディゴの夜 全4話』より引用
  • そこで八郎は、素姓を隠したまま、翌日早早に白石家を離れ、九州にわたった。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 千九百四十一年前と限定したのは、キリストの生れたのは紀元元年ではなく紀元前四年が正しいと今日では年代史的に訂正されて居り、生れると間もなくベトレヘムからつれ出され、シュリアを南西へ下り、イスマイリアを通ってエジプトに入ったのは、翌年の春早早であったろうと推定されるからである。 野上豊一郎『処女の木とアブ・サルガ』より引用
  • 先程見て参りましたが、かなり痛んでおりますね、早早に修復が必要かと存じます。 小林めぐみ『ねこのめ 第1巻 天秤の錯覚』より引用
  • ところが宝暦十四年と改まった年が明けて早早に、当綱は前触れもなく帰府した色部におどろかされることになった。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • 胸中の葛藤に早早と決着をつけた変節漢の眼であった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター03 D-妖殺行』より引用
  • 卯女の妹が、秋早早に嫁ぐことは事実だった。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • だから、照美が交通事故であっ気なく死亡し、やっと百か日を過ぎたばかりで、早早に縁談を持ち込んだのは、香留がまた変な女と関わり合いになるのをおそれているからなのだ。 泡坂妻夫『斜光』より引用
  • なに、ここ四、五日仕事などひとつもなくて、日が暮れると早早に飯を喰い、寝床にもぐって読本を読んでいたのだ。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • 財布をひっぱり出し、詫びとも弁解ともつかない不得要領な言葉をつぶやいて母親になけなしの一分銀を握らせると、早早にその家を出たのである。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • 結果としては、〈奎〉の崩壊を見抜いた無影が早早に手を引き新都には実害はなかったのだが、そのおりの言動に関して伯要は後に、非難を浴びたのだ。 井上祐美子『五王戦国志6 風旗篇』より引用
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