方へ出向く

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  • そう判断して彼はもう一つの座敷ざしきの方へ出向いた。 有沢まみず『いぬかみっ!02』より引用
  • やはり銀行の方へ出向くべきだったろうか。 赤川次郎『かけぬける愛』より引用
  • 家へ帰つて来て練習する母屋の方へ出向いて、それを見付けた私は、そこでも兄に負けないで一緒に習字することを思ひ立つた。 岡本かの子『私の書に就ての追憶』より引用
  • 所用で出版社さんの方へ出向いた時にも、そういう書店さんが何軒もあって、あちこちで感激して立ち尽くしておりました。 吉野匠『レイン4 世界を君に』より引用
  • 村木に電話を掛けて貰った時、きのうなら一日会社に居るが、きょうなら自宅の方に居るということだったので、二人は目白の郷倉邸の方へ出向いて行ってみることにした。 井上靖『崖(下)』より引用
  • お今から、何の返辞をも受け取ることのできなかった室が、大分たってから、一度浅井の方へ出向いて来た。 徳田秋声『爛』より引用
  • 笹村は深山の心持で、自分の方へ出向いて来たその記者から、時々深山のことを洩れ聞いた。 徳田秋声『黴』より引用
  • 翌日の午後、庸三は神田の方へ出向いて行った。 徳田秋声『仮装人物』より引用
  • 宇津木兵馬のあとを追うていた二人の同心は、この騒ぎでも兵馬を見捨てて、その騒ぎの方へ出向くことを躊躇ちゅうちょしました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • お銀は昼飯のお菜拵かずこしらえなどをしてから、草履をはいて、産室の方へ出向いて行ったが、笹村はさほど気にもかけずにいた。 徳田秋声『黴』より引用
  • 一月から三月頃へかけて、店が全く支え切れなくなったところで、最初同じ商売にとりついている知人を頼って、上海シャンハイへ渡って行くつもりで、二人は小野田の故郷の方へ出向いて行ったのであったが、路用や何かの都合で、そこに暫く足をめているうちに、ついつい引かかって了ったのであった。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • そう決心がきまるといつもの快活さもやや取りもどして、まずいつものように一服しようと陽気に鼻歌をうたいながら、ぶらりと居間の方へ出向いて行った。 サキ『ザ・ベスト・オブ・サキⅠ』より引用
  • 順一は手ぶらで五日市町の方へ出向くことはなく、いつもリュックサックにこまごました疎開の品を詰込み、夕食後ひとりいそいそと出掛けて行くのであったが、ある時、正三に「万一の場合知っていてくれぬと困るから、これから一緒に行こう」と誘った。 原民喜『壊滅の序曲』より引用
  • 順一は手ぶらで五日市町の方へ出向くことはなく、いつもリユツクにこまごました疎開の品を詰込み、夕食後ひとりいそいそと出掛けて行くのであつたが、ある時、正三に「万一の場合知つてゐてくれぬと困るから、これから一緒に行かう」と誘つた。 原民喜『壊滅の序曲』より引用
  • 翌日、秋山小兵衛は、下谷したやの五条天神・門前にある書物問屋〔和泉屋吉右衛門いずみやきちえもん〕方へ出向いて行った。 池波正太郎『剣客商売 14 暗殺者』より引用