断るまでもない

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  • そう、あらためて断るまでもなく、これはぼく自身おかれた立場に重ね合わせての、感想でもあったわけだ。 安部公房『他人の顔』より引用
  • 茲に断るまでもなく、彼は文学者だった。 豊島与志雄『死ね!』より引用
  • 改めて断るまでもなく、原作『ヘンリー四世』は第一部と第二部とから成る二部作であるが、ここに訳出したものはその第一部のみである。 シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』より引用
  • 撮影の都合で帰宅がおくれるなど珍らしくなく、思いがけぬ徹夜撮影で家をあけることさえあったのだが、わざわざ電話で断るまでもなく、母親は安心して寝ていたのである。 織田作之助『青春の逆説』より引用
  • 一夜を共にすることが、必ずしも「ヤル」ことを意味してはいないのは、断るまでもないと思っていたが、大多数の塾生がそのことのみに焦点をしぼってきたようである。 糸井重里『糸井重里の萬流コピー塾』より引用
  • 断るまでもなく、いまは亡き評論家・大宅壮一さんの造語である。 青木雨彦『ことわざ雨彦流』より引用
  • 断るまでもないけれど、 「大は小を兼ねる」 ということわざを洒落しやれたつもりである。 青木雨彦『ことわざ雨彦流』より引用
  • それは断るまでもない。 岸田国士『新劇界の分野』より引用
  • しかし断るまでもなく私は神学者でも信者でもないのだから、教義について多く語り得ず、また誤るかも知れないことは、自分としてはここに重点をおきたいだけに、甚だ残念である。 河上徹太郎『日本のアウトサイダー』より引用
  • 物体が空気の中にあるために、自分が排除はいじょする容積だけの空気の重量に等しい浮力が、万有引力と反対方向に働いているのですが、こんなことは断るまでもない常識事です。 海野十三『鞄らしくない鞄』より引用
  • 著しい例として挙げた田口氏のこの歴史叙述が、遙かに、世界大戦直後から日本に於て文化的時局性を帯びて来た史的唯物論に連続していることは、云うまでもなく、そして史的唯物論が今日、歴史科学・社会科学・に関する科学論の圧倒的な内容であることは断るまでもない。 戸坂潤『最近日本の科学論』より引用
  • 断るまでもないことであるが、悪徳と悲惨と滑稽とは、恐らく、西洋のどこへ行つても、日本と大差なく見られるであらう。 岸田国士『日本人とは?』より引用
  • いや、わざわざ断るまでもなく、こういう男性の方が結婚相手やセックスパートナーとしてよいわけだから、女性も本能的に嗅ぎ分けるはずだ。 澤口俊之『あぶない脳』より引用
  • 末尾の一句が、長門ながと愕然がくぜんとさせたのは、断るまでもない。 柴田錬三郎『江戸群盗伝』より引用
  • 改めて断るまでもなく、この三人称とか一人称とかいうのは、対象物に対する視距離や観察面や取扱方法などをひっくるめた広義の批判の仕方の比喩的表現である。 豊島与志雄『性格批判の問題』より引用
  • 無論、新聞に広告を出すほどのことを、なにもおれの案だなどと断るまでもないことだし、また、べつだんおれの智慧を借りなくても誰にも思いつけることだが、しかし、あんなに大胆に、殆んど向う見ずかと思えるくらいには、やはりおれでなくてはやれなかったろう。 織田作之助『勧善懲悪』より引用
  • 断るまでもないが、討入り当夜、老人の堀部弥兵衛らと門をかためていて、最も奮戦していないのが内蔵助その人である。 五味康祐『薄桜記』より引用
  • 日本だけでそんな勝手な言葉の使ひ方をするのは甚だ困るのであつて、芸術の領域に於て「アヴアン・ギヤルド」の運動と云へば、断るまでもなく、既成陣営からのいろいろな面での離反、突出、先行を指すのである。 岸田国士『新劇の分類』より引用
  • それまで私は、甘ったるいポートをあまり好きではなかったが、断るまでもないと、イエス・サンキューとスチュワードに答えた。 森瑤子『少し酔って』より引用
  • 断るまでもないけれど、頭文字かしらもじのまちがいである。 青木雨彦『男のためいき女の寝息』より引用