散る

全て 動詞
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  • 実も結ばず散れとお新さんへ私はまこと伝えて悔いないものであろうか。 藤原晋爾『秋津温泉』より引用
  • 海水が滝のように流れ落ちて、岩の上にいた刑事たちがあわてて散った。 赤川次郎『幽霊愛好会』より引用
  • 科・白・曲によって構成され、科白のない散曲と対照される言葉である。
  • 早く盛りを過ぎた桜が夕暮の庭を白く見せる程吹雪のやうに散つて居る。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • 兵士たちがことごとく逃げ散ってしまい、戦うこともできなかったのだ。 田中芳樹『匹夫の勇』より引用
  • そしてそれもすぐに終わり、さわぎに集まっていた人々も徐々に散っていく。 伊都工平『天槍の下のバシレイス1 まれびとの棺 〈上〉』より引用
  • 花は黄緑色で、春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に咲く。
  • 花は咲き花は散り花は眠っても、酷薄な風には祝福された春の香はない。 岩井志麻子『黒焦げ美人』より引用
  • そのそばに置かれた空のグラスが次々に倒れ、床に転がって砕け散った。 吉村達也『トリック狂殺人事件』より引用
  • 一匹の動物の背のように盛り上っていた鳩の群が、はじかれたように散る。 城山三郎『逃亡者』より引用
  • そよとの風にもさそわれて散ってゆかぬでもないように思われるのである。 蒲原有明『夢は呼び交す』より引用
  • 臙脂えんじの地色に、黄色や白や藤色で花火のような模様が一面に散っていた。 向田邦子『父の詫び状』より引用
  • はしばみのやうな黄ばんだ葉が少し白い砂の上に散つて雨に打たれて居る。 長塚節『松虫草』より引用
  • 中国の三国時代に五石散が貴族や文化人の間で滋養強壮薬として流行した。
  • そして少しも躊躇ちゆうちよすることなく町のそれぞれの部分に散ってしまった。 島尾敏雄『出発は遂に訪れず』より引用
  • 美しい使徒像はいつまでも残り、可憐な花は決して散りはしないだろう。 ヘッセ/永野藤夫訳『知と愛』より引用
  • 真九郎に抱きついたままの散鶴を見て、紫はバカにするように鼻で笑う。 片山憲太郎『紅 第01巻』より引用
  • 月明かりだけで草叢に散ったすべての歯をさがすのは無理だと気づいた。 花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』より引用
  • 見物していたものが散ったのであろう、あたりにすーッと風が通った。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 大きな番犬がどこからか出て来て、迂散臭うさんくさそうに二人の後をついて来る。 大倉燁子『情鬼』より引用
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