散る

全て 動詞
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  • 逃げ散る敵は道を選んでいないので、追う者また道を見てはいなかった。 吉川英治『新書太閤記(八)』より引用
  • 顔からそれていった噴水が反対の森のうえに砕け散って霧を立てていた。 横光利一『旅愁』より引用
  • 暗緑色の葉のあいだにその白い花が夢の如くに開いて、夢の如くに散る。 岡本綺堂『亡びゆく花』より引用
  • その地を三条というのは、文字は変っているがやはり散所の義であろう。 喜田貞吉『賤民概説』より引用
  • 窓外の地上に落ち散っていたガラスの破片にさえ一つの指紋もなかった。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編02 本格推理Ⅱ』より引用
  • 気の散ることが少なくなれば、もう少し根をつめてやろうと思っていた。 ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』より引用
  • どんな女と会っていても、姫君のことが眼の前に散らついて離れないのだ。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • だが煙の散った後では、依然たる猫の姿が、前と同じように坐っていた。 萩原朔太郎『ウォーソン夫人の黒猫』より引用
  • 私は少し強い風に髪を散らせながら、ぼんやりと村を見下ろすのだった。 竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 08 祭囃し編』より引用
  • 都人みやこびとには名のわかりにくい木や草の花が多く咲き多く地に散っていた。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • ドイツでは、戦訓を重視して分散化した散兵線を構成するようになった。
  • 庭にはあなたと母様と二人きり白い花弁が雪のように音もなく散りかかる。 竹久夢二『少年・春』より引用
  • 信じたものが粉々こなごなくだ瞬間しゅんかんを見せられるところだったではないか。 久美沙織『ドラゴンクエスト5 第2巻 文庫版』より引用
  • 北東の一帯は東の院の花散里、西北は明石あかし夫人と決めて作られてあった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 背中に散った髪を、一まとめにして、指の先でくるくるとよりをかけた。 宮本百合子『日は輝けり』より引用
  • 地に足がついたとたん、その全身を覆っていた青い草や枝が散りおちた。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • 暁には、この男から残つてゐるものはただ散りぢりの骨片のみであつた。 リラダン『殘酷物語』より引用
  • 私のひざを焼きそうな勢いで火花を散らせ、カクテルが目の前に置かれた。 坂東眞砂子『身辺怪記』より引用
  • 中国の人々は湯の表面をフーッと吹いて、茶の葉を散らせておいて飲む。 阿部牧郎『篠懸の遠い道』より引用
  • 四方へ散ろうとする仲間に向って言っているマーシェルの声が聞こえた。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『07 放射能キャラバン追跡』より引用
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