敏い

全て 形容詞
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  • ガラス窓にしがみついていた目のさといのが悲鳴のような声を上げた。 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』より引用
  • 彼女の小さなつぶやきを、本をもった男が耳ざとくとらえてこちらを向いた。 森村誠一『日本アルプス殺人事件』より引用
  • 千代子が耳敏みみさとく聞きつけてドアを開けたが、廊下には誰も居なかった。 平岩弓枝『旅路(中)』より引用
  • 盲目の魚は盲目である分だけ肌に触れる音の振動や光の加減にさとかった。 中上健次『十九歳のジェイコブ』より引用
  • 目が見えなくなってから加恵の耳はさとくなっているのであった。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • 佐吉は、さとくもそう見てとり、心のうちでは、おかしくてならなかった。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • 熱にさといがゆえに、熱波に包まれると動きが取れなくなるらしかった。 小川一水『時砂の王』より引用
  • それを押しかくそうとしても、女のさとい神経が、さとらぬはずはない。 柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻一』より引用
  • 年よりのものですから耳さとく、その音を聞きつけて、誰だろうと思いました。 小川未明『赤い蝋燭と人魚』より引用
  • すなわち留吉の眼は猫よりも鋭く、またその鼻は犬よりもさといのであります。 小酒井不木『白痴の知恵』より引用
  • 嘘部にとって君のようなさとい人間は危険な存在なのだ。 半村良『闇の中の黄金』より引用
  • 由布は、これらの噂を、じつは耳ざときながらじっと考えこんでいた。 水上勉『木綿恋い記(上)』より引用
  • 待たされていらいらしているとき、情報にさとい能弁の兵隊がそういった。 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』より引用
  • あっは、とすると、あいつもなかなかに眼敏めざといところがあると言わねばならんだろうな。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
  • 敏い女のこと、相当程度に感づいていたことは想像に難くなかった。 林亮介『和風Wizardry純情派 1』より引用
  • われながら、小次郎は自分のあたまが鋭くさとくはたらくように感じていた。 海音寺潮五郎『平将門 中巻』より引用
  • 学問の方には疎くっても、私の顔色を読むことにかけては彼女は実にさとかったのです。 谷崎潤一郎『痴人の愛』より引用
  • その行動のすばやいことといったら、どうも人間業とは思えなかった。 海野十三『恐怖の口笛』より引用
  • 機を見るにさとい純友は、なまじいな反抗をすることの愚を知っている。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • 土方はもともと薬の行商人をやっていたぐれえだから、銭勘定にはさといんだ。 浅田次郎『壬生義士伝 上』より引用
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