掛け

全て 動詞 名詞
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  • 私は隣の部屋の戸口に手を掛け、なんのためらいもなく戸を引きました。 植松真人『主よ、人の望みの喜びよ』より引用
  • 博士はそう云って椅子へ掛け直ると、急に熱を帯びた口調で後を続けた。 大阪圭吉『三狂人』より引用
  • 外光を厭って黒眼鏡を掛け、眼を伏せて膝の上の手ばかり見つめて居る。 岡本かの子『春』より引用
  • そこを上りきったところまで行くと軒毎に青簾あおすだれを掛けた本町の角へ出る。 島崎藤村『千曲川のスケッチ』より引用
  • 黒いほろを掛けて静かに引いて来た車は、その娘達の見ている前で停った。 島崎藤村『家』より引用
  • 心のなかのどこかにふだを掛けておいたなりではいつまでも気にかかる。 蒲原有明『夢は呼び交す』より引用
  • また心に掛けて語録の類や宗教書を三倉や浅倉で買った事もありました。 淡島寒月『我が宗教観』より引用
  • そして豪放と云う看板の下に、自分の粗服を少しも気に掛けまいとした。 菊池寛『大島が出来る話』より引用
  • 彼は、他の客とずっと離れた椅子へ掛けた二人に近寄り女に冗談を云った。 岡本かの子『ドーヴィル物語』より引用
  • と叔父さんは部屋の内までかぶつて入つて来た夏帽子を壁に掛けながら言つた。 島崎藤村『出発』より引用
  • 皿なども磨き立てて掛けてあり、彼の鸚鵡おうむが一隅にある鳥籠の中にいた。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • ただ信也氏が手を掛けて試みなかったのは、他にせめを転じたのではない。 泉鏡花『開扉一妖帖』より引用
  • 「まあお掛けなさい」私は二人きりになった時静かに朝鮮語で話しかけた。 金史良『光の中に』より引用
  • で、仕方がありませんから、大きな木の株に腰を掛けて休んでゐました。 沖野岩三郎『蚊帳の釣手』より引用
  • 果たしてそれは正しかったが、思いも掛けない形でやってきたのだった。 ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』より引用
  • きびしい表庭の戸締も掛金だけ掛けずに置いたは、可愛い子の為であった。 島崎藤村『家』より引用
  • このスピリットが、蒸留酒と精神との掛け言葉であることはもちろんだ。 秋野平『ロック、70年代—復刻CDに時代を聴く』より引用
  • と思い付いてからは、彼は何んの躊躇ちゅうちょもせず袈裟掛けばかりを研究した。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • 記者が掛けた声に、思わず力が入って、運転手がはたと自動車を留めた。 泉鏡花『半島一奇抄』より引用
  • その半ばを持ったまま、居処いどころをかえて、小県は、樹の高根に腰を掛けた。 泉鏡花『神鷺之巻』より引用
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