据える

全て 動詞
1,085 の用例 (0.01 秒)
  • その眼はじっと地面に据えられていたが、広い額は空の方を向いていた。 豊島与志雄『楠の話』より引用
  • その顔は何か気になると云った様子で、両眼をじっと箪笥に据えていた。 戸川明三『葬られたる秘密』より引用
  • 今まではおちついて腰を据えていた彼も、銀をつかんで急に気が変った。 岡本綺堂『両国の秋』より引用
  • 遺児の中何人なんぴとをして、信長の跡に据えるかと云うことが大問題であった。 菊池寛『賤ヶ岳合戦』より引用
  • 低かったけれども闇をすかして眼を据えた彼れの声は怒りに震えていた。 有島武郎『カインの末裔』より引用
  • 彼女はぼんやり彼の顔へひとみを据えながら、口を開いて何やら言いかけた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 落ち着きなかった視線が、観念したかのように正面の一点に据えられる。 佐野良二『われらリフター』より引用
  • それに死んだ人のような指をした人形が目を一つところに据えて踊り出した。 水野葉舟『土淵村にての日記』より引用
  • 雑誌とポケット本のおいてある棚を動かして、ドアの前に据えたいんです。 フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』より引用
  • 冗談で言っているのかと思ったが、本気でここに腰を据えるつもりらしい。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第07巻 「コーラルの嵐」』より引用
  • さて、これから僕は、いよいよ腰を据えて科学小説を書くつもりである。 海野十三『『地球盗難』の作者の言葉』より引用
  • 入ったつき当りにも出窓があり、その前に大型の事務用机が据えてある。 宮本百合子『道標』より引用
  • ドアの近くにあった椅子を引きよせて、誰もいないデスクの前に据える。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『14 犯罪王レインボー』より引用
  • この二つの見解は作品を眺むる眼の据え場所の相違から自然に出て来る。 豊島与志雄『ヒューメーンということに就て』より引用
  • 俺はいまようやくひとみを据えて桜の花が見られるようになったのだ。 梶井基次郎『桜の樹の下には』より引用
  • それを知ってか知らないでか、叔父はやはりじっと風景画に眼を据えていた。 豊島与志雄『恩人』より引用
  • 太鼓役に求められるのは、第一にはらの据えよう、第二に判断力であった。 中村彰彦『侍たちの海 小説 伊東祐亨』より引用
  • 夕方まで沿岸のいろいろな地点に発射台を据える作業がおこなわれた。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『悪魔の発明』より引用
  • そこで広いとこの上に小さな几を据えて二人がさし向いで酒もりをした。 田中貢太郎『竹青』より引用
  • その他に見るものもない庭のこととて、私はその正面に机を据えた。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
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