捗々しい

全て 形容詞
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  • 日米交渉と並行して蘭印交渉も進められていたが、これも捗々はかばかしくなかった。 五味川純平『御前会議』より引用
  • しかし庭は幾日たつても、捗々はかばかしい変化を示さなかつた。 芥川竜之介『庭』より引用
  • 生きた幽霊のような彼女は、なにを聞いても要領を得るほどの捗々はかばかしい返事をしなかった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • さして大したことはないが、どうも捗々はかばかしくないので一同は心配をいたしました。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • お延の返事はいつまでっても捗々はかばかしくなかった。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 技術も捗々はかばかしく上達しないで死んでしまったが女のことにかけては腕があったらしく、一方その女が喰いついていて離れようとしないのに自分ではひどくお園に惚れていた。 近松秋江『霜凍る宵』より引用
  • 若い者は殆どなおり、中年以上の者だけが捗々はかばかしく癒りきらないで床に就いていた。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 嫁捜しのためのカフェー通いを太宰は始めたが、結果は捗々しくなかった。 野原一夫『太宰治 生涯と文学』より引用
  • 運転手の返事は余り捗々はかばかしくなかった。 井上靖『星と祭下』より引用
  • その成果も捗々しいものではなかった。 押井守『Avalon 灰色の貴婦人』より引用
  • この時の結果は捗々しくなかったらしく、3年後の天文24年に再度の訴えを起こした。
  • 便が少しよくなるかと思うと、また気になる粘液が出たり、せっかくさがった熱が上ったりして、はたで思うほど捗々はかばかしく行かなかった。 徳田秋声『黴』より引用
  • 攻撃の重点を置かれた左翼隊の戦況も捗々しくなかった。 五味川純平『ノモンハン(下)』より引用
  • と、信盛は傲語ごうごしてったそうだが、その後は一向に捗々はかばかしい消息も聞えなかったのである。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 年の若いお蝶はただおびえているばかりで捗々はかばかしい返事もできないのを、女はなおいろいろ慰めて、まずしばらく休息するがいいと云って、茶や菓子を持って来てくれた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • それに対して紺屋の吉次は捗々はかばかしい返事をしなかった。 松本清張『鬼火の町 新装版』より引用
  • 道士は、無口な方だと見えて、捗々はかばかしくは返事もしない。 芥川竜之介『仙人』より引用
  • これまでの敗戦から仙台藩も不足を把握し、額兵隊の編成と同時に洋式銃の購入を急いでいたが、粗悪品を売りつけられるなど成果は捗々しくなかった。
  • 船は陸地に沿って南下していたが、風がないので船脚は捗々はかばかしくなく、三日経っても、一木一草のない海岸線の荒涼たる眺めは変らなかった。 井上靖『おろしや国酔夢譚』より引用
  • 心のしんでは、ちっともこんな処を歩いていたくないのに、ほかにどこにも居処のないという、漠然とした寂寥で、我々は捗々はかばかしく話しもしないのである。 宮本百合子『南路』より引用