押並べて

全て 副詞
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  • 自分は外国へ来て初めて日本婦人の頭髪の押並おしなべて美しい事を思ふ者である。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • そこには老中方が膝を押並べて、いずれも腑に落ちなさそうな顔をして、床の間の懸物に眼をやっていた。 薄田泣菫『艸木虫魚』より引用
  • これは、文化人類学におけるアニミズム論でもいわれるように、世界中の初期文明において、押並べて自然発生的に生まれた信仰と同じくするものである。
  • 都もひな押並おしなべて黒きをる斯大なるかなしみの夜に、余等は茫然ぼうぜんと東の方を眺めて立った。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 弓の始まりは、世界中どこでも押並べて変わらず、湾曲形の単弓であり、短い弓であった。
  • 本箱は、やや意を強うするに足ると思うと、その彼方むこう向けの不開あかずの蓋で、またしても眉をひそめずにはいられませんのに、押並べて小机があった。 泉鏡花『星女郎』より引用
  • すべての時代に現われた大いなるものは、押並べて其の輝やかしい面を愁の涙に曇らして居る。 宮本百合子『大いなるもの』より引用
  • またインカ帝国は押並べて高山地帯の寒冷地に都市が集中していた事もあり、周辺の雑菌も比較的少なかったために、感染症を起こす率も低かったという。
  • かの世界では、強烈なエフェクト光を持つソードスキルは押並べて武器の実サイズを越える当たり判定を持っていた。 九里史生『SAO Web 0405 第七章02~転生Ⅱ』より引用
  • それを単なる昔話の列に押並おしならべて、空想豊かなる好事家こうずかが、勝手な尾鰭おひれ附添つきそえたかのごとく解することは、少なくとも私が集めてみたいくつかの旁証ぼうしょうが、断じてこれを許さないのである。 柳田国男『山の人生』より引用
  • お通は見る眼も浅ましきに、良人はあらかじめ用意やしけむ、従卒に持って来させし、床几しょうぎをそこに押並べて、あえてお通を抑留して、見る目を避くるを許さざりき。 泉鏡花『琵琶伝』より引用