抱腹絶倒

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  • ともすれば「血の雨」が降りかねなかったこの状況を、抱腹絶倒の物語に仕立てたのは五代目志ん生だった。
  • が、こんなことを書いているのをポオが天国で見ているとすれば、いまごろ彼は抱腹絶倒しているにちがいない。 ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第1巻』より引用
  • しかし、話上手で、しばしば座中の人が抱腹絶倒するようなユーモラスな話をした。 海音寺潮五郎『列藩騒動録(三)』より引用
  • 「かちの木」は、いつも苦虫を潰したような顔をしている兵部を抱腹絶倒ほうふくぜつとうさせた。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • ヨーロッパ最古のボローニャ大学の学生だった友人から抱腹絶倒の悪戯の数々を聞かされた。 田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』より引用
  • さらにそれに輪をかけて、先生から警視庁のほうへ車をまわすようにとの要請をうけたとき、あまりにも皮肉な運命に、私は戦慄せんりつすると同時に、また抱腹絶倒もしたのです。 横溝正史『殺人鬼 他三篇』より引用
  • ハイエとチャーデンは、炭坑夫らしく大口を開けて、抱腹絶倒している。 レマルク/蕗沢忠枝訳『西部戦線異状なし』より引用
  • われわれなら抱腹絶倒してしまうようなことがマイニンゲンやケッテンではきわめて壮厳なものだと思われている。 スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』より引用
  • 彼が着いたのを見て駈けつけてきた隣人たちは、一同抱腹絶倒しながら、もうとっくの昔、彼の妻は夫が死んだものと思って、行ってしまい、家にあったもの全部を持って、どこかしら遠い国に立ち退いてしまったということを、彼に知らせました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 08』より引用
  • というように、執拗しつような調子でつづく抱腹絶倒の世界だった。 興津要『古典落語(続々々)』より引用
  • 見ている人たちは、きてれつな服装をして、筏の上で揺れながら舵を取って岩を避ける志功の絶妙な動きに、みんな体を二つに折り涙を流して抱腹絶倒せずにはいられなかった。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(下)』より引用
  • そして、ようやく彼が忘られようとしていた或るとき、突然、まったく思いもかけず、村の者が抱腹絶倒するようなことが突発した。 宮本百合子『三郎爺』より引用
  • 模範学生ばかりいる学校を芝居の舞台でみせたら、それこそ、抱腹絶倒の喜劇になるということを、われわれはすこし気がついてもいゝように思いますが、どうでしよう。 岸田国士『S夫人への手紙』より引用
  • 彼の自己独自の演技は、抱腹絶倒で、日本的である。 井崎博之『エノケンと呼ばれた男』より引用
  • この兵学者が大言壮語したのは、まったく敵とたたかう可能性のない場合にかぎるので、実際に敵の部隊を見ては抱腹絶倒の臆病者おくびようものであったことは、そのあといよいよ明らかになりました。 山田風太郎『魔群の通過』より引用
  • 彼の演説は、聴き手を抱腹絶倒ほうふくぜっとうさせ、その寄稿はずばぬけていた。 オルコット/恩地三保子訳『若草物語』より引用
  • もっとも、ずいぶん狂気じみていたし、逆上動転して抱腹絶倒の場面を演じたこともあるが。 ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』より引用
  • ガリヴァー氏はそんな風景を見て、抱腹絶倒ほうふくぜつとうした。 山田風太郎『忍法破倭兵状』より引用
  • 本来なら、【人情噺】として完成されるべきこの内容が、抱腹絶倒のストーリーに化けてしまったその背景には、朱子学の非現実性を見抜いていた作者の鋭い目があったからなのかもしれない。
  • この偉大な国王の膝下ももひきを離れる前に、ラ・ゴドグランに対して王がなされた抱腹絶倒譚を記さずにはいられない。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第一輯)』より引用
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