披瀝
全て
名詞
422 の例文
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或一定の土台以上の標準からと知っていても私のような妻としては、やはりわかったわかったと云って欲しいこともあるものです。この感情は貴方に向ってこそ全幅に求め披瀝してよいものだと信じます。
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まさに軍隊そのものを具象化したような、狂信的な視線に射すくめられて、みなが面を伏せた。その視線に耐えて面を上げていたとしても、披瀝すべきよい案はなかった。そこに居合わせた幹部の九割が、旧軍将校だったのが、不幸であった。
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同じ親しさでも単に学友としての親しさであった。打ち解けて語ると言っても心の底を互いに披瀝するようなことはなかった。ここでは、学校の話と将来の希望と受験の準備の話などが多く出た。
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わしは関東一円の荒原を農地に変える開墾計画について、内務省農務課としての意見を具申する役目をおおせつかった。ここぞとばかりに、わしはひごろ考えていた関東干拓計画を披瀝したね。わが関東を富ましめる方途は、原野を開墾するにあらず、湖沢と内洋を埋め立てて耕地となすが上策でございます、と熱弁をふるったんだよ。
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それが真実かはわからない。いずれにせよ、こうして余自身の披瀝を余儀なくされているのは事実である。果たして、後世の人の中にも、そのように考える者が現れるであろうか。
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人なみにしていては、とてもだめである。かれは感情を披瀝する詩人としてよりほかに光明を認め得るものはないと思った。
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彼は艦隊の高級士官たちに自分の思うところを披瀝《ひ れき》した。司令官代理キャゼルヌ少将の基本方針は、守勢によってヤン提督の来援を待つということだが、これは正しいと自分も考える。
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木工が基本にしているのは「人間相互の信頼関係の回復」ということなのだ。そのためにはまず自分の姿勢を正し、相手に対する絶対的信頼を披瀝する。この底には「人間とは、こうすれば、相手も必ずこうするものだ」という確固たる信仰が相互にある。
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第二の場合に、彼女は顔を赧らめて、わたしも先生が好きですわ、でも先生はわたしをからかっていらっしゃるのでしょう、と言うだろう。彼は熱心に自分の誠意を披瀝し、二人の間柄は一層親密になるだろう。しかしそれも彼女がどこかへ嫁に行くまでのことだ。
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その証拠をお聞かせします。私は真実の友として、心のなかのすべてを披瀝したのに、彼はほとんど無関心でした!彼は何の役にも立たない意見を言って、私がそれに従うものと思いました。
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そして竜太は残念な気がした。もっとちがう形で、自分の気持を披瀝したかったような気がした。もっと燃えるものがあっていいような気がした。
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当地以外のところでもっと多数の音楽愛好者を得たいという希望から、その時機を二、三カ月延ばしているだけのことです。僕にとって最重要の要件に関して、ありったけの気持ちを披瀝した次第です。吉報が頂けるよう、御返事を鶴首しています。
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民衆の工藝といかなる関係に立つべきか。それらのことについて私の管見を披瀝しようとするのである。
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そのたびに眉間の筋がぴくぴくと動いた。そして要領を得ない将校が帰ったあとは、泉に信念の一端を披瀝した。
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棟方が人に故郷への熱烈な愛情を披瀝した例は、それこそ枚挙に遑がない。にもかかわらず、戦争が激化して、渋谷区代々木山谷の家から疎開する必要に迫られたとき、かれは故郷の青森へは帰らなかった。
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そしてその正直な自己をなぐさめるべく、年の暮、この大宝郷に滞陣すると共に、一夜、大宝八幡の神殿に、ひとり燭をかかげ、寒机に向って、一文を草した。それは、真実の身分を披瀝して、中央に訴えんとする上告文であった。
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それというのも、これら傲岸不尊の爬虫類どもは、ペルシダーの人類の発展を妨げる最大の障害であったからだ。わたしが披瀝した戦略計画は、王たちの熱狂的な支持を受けた。その決定に従って、わたしはサリへ五十基の大砲を運んでくるようにとの命令を持たせて、ただちに五十頭のリディを艦隊まで派遣した。
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