抑え

全て 動詞 名詞
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  • 感情を抑え、その抑えている苦痛をどこかで愉しんでいるようであった。 松本清張『虚線の下絵』より引用
  • いや、一晩過ぎたばかりだと正直に返事しかけてあわてて抑えたのである。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • これが人の世の常だろうと思いながらも私はいやな気持におさえ付けられた。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 怒りが爆発しそうになるのを意志の力で抑えつつ、ブルークはたずねた。 水野良『ロードス島伝説 太陽の王子、月の姫』より引用
  • 内に抑えつけていた憤懣ふんまんが眼に出ている、くちに出ている、色に出ている。 吉川英治『三国志』より引用
  • これを抑えなければ社会は崩壊してしまうであろう、というのである。 和辻哲郎『埋もれた日本』より引用
  • いくら抑えてもただ抑えているというだけで、決して思いは消えない。 伊藤左千夫『春の潮』より引用
  • が、その声には、まだ抑え切れない可笑おかしさが残っているようであった。 芥川竜之介『素戔嗚尊』より引用
  • あの女が自分を抑えていた意志の力は、なみなみならぬものがあるわい。 ディケンズ/青木雄造・小池滋訳『荒涼館(3)』より引用
  • 不自然におさえつけられた無言の瞬間にはむしろ物凄ものすごい或物が潜んでいた。 夏目漱石『明暗』より引用
  • お銀はこの月へ入ってから、時々腹をおさえて独りで考えているのであった。 徳田秋声『黴』より引用
  • 代助はなかば夢中で其所そこへ腰を掛けたなり、ひたひを手でおさえて、かたくなつた。 夏目漱石『それから』より引用
  • そして同じく戦場の異常性というものはその表現の上に極めて抑えられている。 宮本百合子『昭和の十四年間』より引用
  • それが意志の力で抑えた口調の底から吹きつけて来るように放射されてくる。 森村誠一『凶通項』より引用
  • と虎之介は大きな両腕でヘコ帯の前を抑え、肩をゆすって呵々大笑した。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 代助は半ば夢中で其所へ腰を掛けたなり、額を手で抑えて、固くなった。 夏目漱石『それから』より引用
  • これは報道関係を統制していたGSの新聞課が抑えていたからである。 松本清張『日本の黒い霧(上)』より引用
  • 強い相手に突然抑えつけられた、弱い獣のような園子は力無く顔を伏せた。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 頭を抑えて、 「少し脳がどうかしているんだ」と独り言の様に云った。 夏目漱石『それから』より引用
  • 彼はいまになると自分を抑えて、トムをもっと知りたいと思っていた。 フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』より引用
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