手速い

20 の用例 (0.00 秒)
  • 彼らは担架を床に置き、彼女は負傷者を手速く、しかも慎重に診察した。 ニーヴン&パーネル『悪魔のハンマー〔下〕』より引用
  • 黒人くろうとでも夏は石の展し板の上で手速く拵えないとよく出来ません。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 皮が破れなくって手速くしないとバターが溶け出して横から流れます。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 部屋の私たちにはとどかぬ小さい声で、お民さんは酔客を手速くなずけて帰らした。 藤原晋爾『秋津温泉』より引用
  • 彼等は自分の懐中時計や財布を長靴の中へ手速く隠し込んでしまって、その時はすっかり眠っている風をしていたのだ。 ディケンズ・チャールズ『二都物語』より引用
  • ジョン・マングルズは一八六二年度の新聞の綴じこみを取り、手速くめくりはじめた。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』より引用
  • 彼は傷を消毒してよく調べてから、手速く包帯を巻いてわたしに包帯を留めるのを手伝わせた。 ヘミングウェー/永井淳訳『危険な夏』より引用
  • 百造らが浪人の死骸を手速く始末したのは、町奉行所に手証を与えないためではなく、庶民の目にさらさないためだった、と考えては無理だろうか。 峰隆一郎『人斬り弥介』より引用
  • うしほに、煮附に、刺身に、鹽燒に、二疋の鯛は手速くも料理されたのである。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • ホームズ医師は、唇が青ざめ、ものもいわないフォレスト嬢を助手として、手速く働いていた。 クイーン/石川年訳『シャム双子殺人事件』より引用
  • そして、胸を手速く脱脂綿でこすると、直接、胸に、心臓の近くに、針を突き立てた。 ニーヴン&パーネル『悪魔のハンマー〔下〕』より引用
  • その時手速くその半紙を蓋の間へみます。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 女史は少女のような手で、ひなびた肉の厚い古い朝鮮風の茶碗の中で、手速く、みどり色のひき茶を小さな茶筅ちゃせんでかきたてていた。 クイーン/石川年訳『日本庭園殺人事件』より引用
  • このお菓子はバターやメリケン粉へ温度を持たせないように手速く拵えるのがむずかしいのです。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 手速く、帯の間から取出したふところ紙は、血のにじんだ歌麿の手首にからみついていた。 邦枝完二『歌麿懺悔』より引用
  • それでも午後八時にはハカリホアタ山脈レインジの手前のほうの円い山々を迂回して、キャンプは手速く設けられた。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』より引用
  • メキシコ人はヒザをつくと衣類を手速くきちんとたたんで、スーツ・ケースに戻し、カギをかけると立ち上がった。 モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』より引用
  • 技巧は簡單で、舷に掌を置き、そして親指と人差指との間に持つて垂れた釣絲の感觸によつて魚の寄りを知り、やがて程を見て手速く船の中に卷き上ぐるのです。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • 手速くスプーンで親指の先ほどのをしゃくり採って容器に入れ、パチンと蓋をする。 岩城宏之『棒ふりの休日』より引用
  • 沸立った処へ五勺ほどの牛乳を加えてよく掻き混ぜて五分間も煮たらおろす前に玉子の黄身一つを入れて手速く掻き混ぜます。 村井弦斎『食道楽』より引用