手軽い

全て 形容詞
23 の用例 (0.00 秒)
  • 本来からいえば手軽く胃腸で吸収される料理を捜さなければなりません。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 闇太郎の文もあり、いつもならそう手軽くうけ引きはしなかったのだろうに。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用
  • そう言いながら彼は、先程から窮屈となっていた腰帯を手軽く外しました。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』より引用
  • しかし兄さんは予想どおりそう手軽くはもどりませんでした。 夏目漱石『行人』より引用
  • 稲田作戦課長が手軽く考えていた一個師団をフイにすることは、現実の問題として迫っていた。 五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』より引用
  • 人の嗅いも感じられない荒野の中に、手軽く求められないこともわかりきっていた。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 満二十七歳と何か月かの人生で、こんなに手軽く、これほど大きなよろこびが手に入ったことは一度もないのだ。 半村良『邪神世界』より引用
  • しかし兄さんは予想通りそう手軽くは戻りませんでした。 夏目漱石『行人』より引用
  • これはその親に対するせめてもの気休めで、実は手軽く水に流したと考え得る理由が充分にある。 夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』より引用
  • それだけの手軽い動作で、次にすずりの蓋をしにかかりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 私は一月の半ばごろ面会に来た妹から極く手軽い口調で父が入院したことを知らされた。 宮本百合子『わが父』より引用
  • うちのアムールは、そんなに手軽く他所よその人に馴染なじむような馬鹿犬ではありません。 夢野久作『継子』より引用
  • そうした気分の東京人は、与えられたバラック建築の自由自在な手軽い特徴を利用して、持っている限りの建築趣味を発揮した。 夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』より引用
  • 但、ここまで来るのはよほど手強いので、もっともっと手軽いのが最近の東京では普通だという。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • それにつけても、向島の一件を林之助が案外手軽く聞き流しているのが不安であった。 岡本綺堂『両国の秋』より引用
  • と怒鳴ったら朝刊の記事を直していた山羊髯が、手軽くうなずいた。 夢野久作『山羊髯編輯長』より引用
  • それが手軽く今度は南洋へという風に動くのも、文学の必然の稀薄さのあらわれと云える。 宮本百合子『文学と地方性』より引用
  • 女がこれから持ち出そうとする問題は、なかなかそんな有り触れた手軽いものではないらしかった。 岡本綺堂『小坂部姫』より引用
  • もっとも昔の小説だと風采と心が一致している場合が大変に多いのであるが、それはお伽話か神話以来の遺習で、現実味の強い今の小説ではそう手軽く行かないから困る。 夢野久作『創作人物の名前について』より引用
  • 手軽く光子を笑はせて置いて彼は電話口へ出た。 牧野信一『坂道の孤独参昧』より引用
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