手を束ね

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  • 明日たべるものがないといっても、「仕方がない」と手を束ねている事が出来るのです。 伊藤野枝『成長が生んだ私の恋愛破綻』より引用
  • しかし女房も岳父しゅうともただ手をつかねて傍看する外無かった。 森鴎外『細木香以』より引用
  • 雀を見ても、つばくろを見ても、手をつかねて、寺にこもってはいられない。 泉鏡花『瓜の涙』より引用
  • 女は手をつかねて、兵馬のなすところに信頼している。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 併し人類は手を束ねて死滅を待ち得るほど賢い者では無い。 幸田露伴『努力論』より引用
  • といって手を束ねてどうして見ていられよう! 伊藤野枝『転機』より引用
  • 愁傷の眉をよせて、手を束ねているよりほかないのである。 久生十蘭『顎十郎捕物帳』より引用
  • さすがに緩慢主義の幕府も、こう騒ぎ出されてみると、手をつかねてばかりはいられませんでした。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • どのみち危ない道を踏んだ以上は、手をつかねて捕われの身になることもいやです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • しかし、そう割り切って、手をつかねているわけにもいかない。 色川武大『恐婚』より引用
  • が、こう云う場合に立ち至ったからは、元よりこちらも手をつかねて、見てる訳には参りません。 芥川竜之介『邪宗門』より引用
  • が、こう云う場合に立ち至ったからは、元よりこちらも手をつかねて、見ておる訳には参りません。 芥川龍之介『羅生門・鼻』より引用
  • しかし、アメリカが日本に触手したとなれば、それを手をつかねて看過する訳にはゆかない。 南條範夫『山岡鉄舟(一)』より引用
  • また、いくさをやめてしばらく息をつきたいとならば、宋江に手を束ねて投降してこさせるがよい。 施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(七)』より引用
  • 眼に見えぬ病魔にむざむざと生命を奪われるのを、手を束ねて眺めているより、そのほうがどれだけ愛の証しになるか知れない。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • 官軍の兵士たちがのさばり歩いて、不当な行為を行っても、奉行所の役人は手を束ねて見ているよりほかない。 南條範夫『山岡鉄舟(二)』より引用
  • 男と見て、父の討たれるのを、手を束ねて見るか? 直木三十五『南国太平記』より引用
  • しかし儂は兄として於勝を見放すより、医者として手をつかねていることの方が倍も十倍も辛いのです。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • 人が手を束ねて見ていれば、火はいい気になって延びる、この山を焼き抜いてあの山へと、遠慮なく延びる。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 俺達はあの男を大事にして来た、それを、獣の様にあの臆病な貴族達と一緒になつて、お前達野次馬の手に売渡してしまつたのだ、そしてあの男が町から追出されるのを手を束ねて見逃してゐた。 シェイクスピア/福田恆存訳『コリオレイナス』より引用
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