手を束ねて見

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  • といって、あれをあのまま手をつかねて見ているわけにはゆかない。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • こうなると小さな船はどうにもならず、どんどん南にながされるのを手を束ねて見ているよりほかはない。 澁澤龍彦『高丘親王航海記』より引用
  • 自分の専門外であるとはいえ、彼が服用させた麻酔薬が招いた結果を彼はただ手を束ねて見ていたのだ。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • 官軍の兵士たちがのさばり歩いて、不当な行為を行っても、奉行所の役人は手を束ねて見ているよりほかない。 南條範夫『山岡鉄舟(二)』より引用
  • 人が手を束ねて見ていれば、火はいい気になって延びる、この山を焼き抜いてあの山へと、遠慮なく延びる。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 小姑こじゅうとの働くのを手をつかねて見てもいられないので、加恵が思わず腰を浮かすと、於継が手をあげて制した。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • だが、どちらにしても茸にあたった毒は、河豚ふぐに中った時と同じことに、その薬がなく、救済方がなく、ただ時という医者をもって、生かすか、殺すかの処分を待つほかは手段がないそうですから、この場のなりゆきも、手をつかねて見ているよりほかはありますまい。 中里介山『大菩薩峠』より引用