手を束ね

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  • それでは科學者は産業の回復するまで只手を束ねて待つべきであらうか. 仁科芳雄『日本再建と科学』より引用
  • ある道学先生、道で雨に降られたが、手を束ねたまま悠然と歩いて行く。 駒田信二『中国笑話集』より引用
  • しかしこの春、九地建も行政訴訟に制せられて手をつかねていたわけではない。 松下竜一『砦に拠る』より引用
  • あとは、三千代の心の傷の癒えるのを手をつかねて見守るより仕方がなかった。 平岩弓枝『旅路(中)』より引用
  • といって、あれをあのまま手をつかねて見ているわけにはゆかない。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 長い間の親しい友達として私は只手を束ねて傍観する事は出来ない事である。 宮本百合子『M子』より引用
  • いつかはその日が来るに違いないが、それまで自分はこうして手をつかねて待ってはいられないと思った。 志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』より引用
  • 船の修理を待つ間、そのことに関する限り、彼らは手をつかねているに過ぎない。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 七十名からの吉岡勢は、それに手をつかねていたわけではない。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • そして只音なく燃える眼前の赤いものを手をつかねて見てゐると云ふだけの気がした。 久米正雄『父の死』より引用
  • 樹木に隠れるようにして手を束ねている、一人の少年の姿がある。 西尾維新『零崎双識の人間試験(全話)』より引用
  • 政宗も手をつかね居てはならぬから、秀吉の招喚に応じて上洛する。 幸田露伴『蒲生氏郷』より引用
  • 羽川は、話をしながらも進めていた走り書きを止め、ふうむ、と手をつかねた。 西尾維新『化物語(上)』より引用
  • こうなると小さな船はどうにもならず、どんどん南にながされるのを手を束ねて見ているよりほかはない。 澁澤龍彦『高丘親王航海記』より引用
  • 己がここに手を束ねていると 云うのか。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • この間、西軍とても、手を束ねていたわけではもちろんない。 中野好夫『世界史の十二の出来事』より引用
  • 手を束ねてすわっているのを避けるためだけに憎んだり、愛したりしてみたらどうだろう。 ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』より引用
  • しかし、真弓が手を束ねて遠くから眺めてゐてはならない時がもう遠慮なしに来てゐるのは事実だつた。 神西清『水と砂』より引用
  • 彼らも、少し離れたところに立ち止まり、手をつかねて眺めている。 皆川博子『聖女の島』より引用
  • 自分の専門外であるとはいえ、彼が服用させた麻酔薬が招いた結果を彼はただ手を束ねて見ていたのだ。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
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