手ひどい傷

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  • もちろん、私達には連中にそれほど手ひどい傷をあたえるつもりはありません。 夢枕獏『東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術』より引用
  • 彼女の自尊心は手ひどい傷を受けていたのであった。 サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』より引用
  • ただ三人の魂に対する呪ひだけはお取消し願ひませう、彼等にとつての平和の眠りは敵に首を差し出すことによつて得られたもの、決して敵と手を握り合つて得られたものではありません、今、お呪ひになつた者どもは、いづれも死が手を下した手ひどい傷を受けて、うつろな大地の墓の中に低く身を横たへてをります。 シェイクスピア/福田恆存訳『リチャード二世』より引用
  • それだけに、万にひとつの可能性を求めて暮らした四ヵ月の果ての別れの切なさ、悲しさはみゆきちゃんの胸に手ひどい傷を負わせたに違いないと推測できた。 橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』より引用
  • というのも、即死させられるのでなければ、あとは手ひどい傷を負わされるしかないのだから、ピストルを使うことを、かれは断念した。 バローズ/関口幸男訳『栄光のペルシダー』より引用
  • それでせめてはあなたさまなりと、この手ひどい傷を癒してください、苦痛をやわらげ、力を授けて、私が仲間の者どもを激励して、リュキア勢を戦いへとうながし立てもできますように。 ホメロス/呉茂一訳『イリアス(下)』より引用
  • 指揮者のうちでは、ウィップル船長とモーゼズ・ブラウンがもっとも手ひどい傷を負っていたが、その妻たちの残した手紙によると、夫がかたくなに黙秘をつづけ、包帯の巻き替えに手を貸すのも拒む態度に、ほとほと当惑したとのことである。 ラヴクラフト全集2『04 「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」 2 先人と妖異』より引用
  • かたきの邸に催された宴会の席に出掛け、そのさなか、図らずもさる人により手ひどい傷を、が、こちらも相手に深手を負はせました。 シェイクスピア/福田恆存訳『ロミオとジュリエット』より引用
  • さてパトロクロスは、アカイア方とトロイア勢とが、速い船々のある外側の囲壁のあたりで戦っていた時分には、ちょうど情誼にあついエウリュピュロスの陣屋の中に坐っていて、いろんな話で彼を慰めながら、手ひどい傷に、黒い痛みの癒やし手である膏薬を塗りつけてやっていた。 ホメロス/呉茂一訳『イリアス(下)』より引用
  • ルーシャスがアーサー王の顔に切りつけ、手ひどい傷を負わせましたので、アーサー王はエクスキャリバーを振りあげると、ルーシャスの頭から胸まで、一刀のもとに引き裂きました。 井村君江『アーサー王ロマンス』より引用