手に渡し

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  • その時兄が廊下伝づたい這入て来て、一通の郵便を無言のまま私の手に渡した。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 彼は再びチョッキの内ポケットから指環を取り出して女給の手に渡した。 佐左木俊郎『指と指環』より引用
  • そして急がしく袂の中から、何か紙に包んだ物を出して私の手に渡した。 石川啄木『二筋の血』より引用
  • あとで調べたら、足と蜘蛛の巣の二断片だけが役人の手に渡されていた。 山田風太郎『警視庁草紙(下)』より引用
  • おきみのからだが、大阪屋の手に渡されたのはその爲めだつたのである。 下村千秋『天国の記録』より引用
  • 成田へ向う直前妹が男友だちの電話番号を私の手に渡しながら言ったのだ。 森瑤子『スクランブル』より引用
  • タクシーが停止したときに、理加子は小林からもらった紙を運転手に渡した。 姫野カオルコ『ドールハウス 処女三部作1』より引用
  • その時兄が廊下伝ろうかづたいにはいって来て、一通の郵便を無言のまま私の手に渡した。 夏目漱石『こころ』より引用
  • さう云つたかと思ふと、彼女はハンドバツクを彼の手に渡さうとした。 岸田国士『泉』より引用
  • 少女が両手に銀の盆を持ち、そっと近寄ってそれを母親の手に渡した。 福永武彦『風土』より引用
  • こう三吉はお雪を呼んで言って、何気なくその手紙を妻の手に渡した。 島崎藤村『家』より引用
  • これは天皇の分身である軍旗を敵の手に渡すことを避けたためである。
  • 自分がそれを拾って巴里パリーの巨頭等の手に渡したことはもちろんの話だ。 ドイル・アーサー・コナン『臨時急行列車の紛失』より引用
  • というのは、わたしはきみをわたし以外の男の手に渡す日を待っていたからさ。 レアージュ/鈴木豊訳『O嬢の物語』より引用
  • そこでは、盗まれた火は次々に動物の手に渡されて運ばれたと言われている。 フレーザー/青江舜二郎訳『火の起原の神話』より引用
  • 敵の手に渡すことなどは想像であっても許されないことである。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • いまからすぐにロンドンに帰って、事件をイギリス警察の手に渡すつもりだ。 クリスティ/一ノ瀬直二訳『秘密組織』より引用
  • しかしこの児はほとんど藁の上から別の赤井という女の手に渡された。 中野重治『室生犀星』より引用
  • 御身らの軍隊のもっとも美しい花を敵の手に渡してはならない! ゴーゴリ/原久一郎訳『隊長ブーリバ』より引用
  • と言って男はズボンのポケットからキーを取り出して、女の手に渡す。 森瑤子『少し酔って』より引用
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