懶い

全て 形容詞
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  • モイラは掛布の下で、力を失ったような脚を懶げに投げ出すようにした。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • よく知らない団員も多かったのだが、ものうそうに視線を投げただけであった。 松本清張『黒の回廊』より引用
  • これは、なにもその方面の学者がなまけているというのでは決してございません。 三沢勝衛『自力更生より自然力更生へ』より引用
  • それが、幡江の鼻から吸収されるので、次第に全身が気懶るくなって行く。 小栗虫太郎『オフェリヤ殺し』より引用
  • 精神も体もどこかに無くなったような、懶いようなものが襲ってくる。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 退屈やものうさはあつても生活の苦しみや悲しみなどはありさうにも見えなかつた。 加能作次郎『世の中へ』より引用
  • 大騒乱が家中の者を一人残らずものうい疲労した夢から奮い立ててしまった。 島田清次郎『地上』より引用
  • 実のっている梅の樹の下で、微かな風を感じたような、懶さである。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • 彼はものうげに考え込んで、ひたいしわを寄せながら、あまり話をしなかった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 何をするのも懶いがまたじっとしても居れなかった。 豊島与志雄『愚かな一日』より引用
  • こうして、彼女は、秋が来るまで、その日その日を悲しくものうく送っていた。 モーパッサン・ギ・ド『初雪』より引用
  • 姫君は話を聞き終わると、白い月をながめたなり、ものうげにやつれた顔をった。 芥川龍之介『トロッコ・一塊の土』より引用
  • 柴朶垣しだがきの外には、秋の昼を、油のような海が、気懶けだるい波音を繰り返していた。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 林作を見るものうげな目の中に、林作は仲間の、共感者の色を、見当てていた。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
  • それからも、毎日ゴリラはその場所を動かず、ただだるそうに私をみるだけだった。 小栗虫太郎『人外魔境』より引用
  • グスタフソンは空を見詰めたまま詞もなく廣い肩をただ物懶げに搖すつた。 南部修太郎『死の接吻』より引用
  • 病めば病むほど大きくなった瞳孔が澄んでものうげに私のかおにそそがれた。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 令嬢だと言えば、彼女は寝床も上げたことのないものうい良家の子女なのです。 池谷信三郎『橋』より引用
  • 姫君は話を聞き終ると、白い月を眺めたなり、ものうげげにやつれた顔を振つた。 芥川竜之介『六の宮の姫君』より引用
  • 其ぼうつとして見て居ることから他へ移る運動が懶くてたまらぬのであつた。 長塚節『隣室の客』より引用
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懶い の使われ方