憎にくしい

15 の用例 (0.00 秒)
  • 五百子はまたギロリと憎にくしげな視線をくれて、うかしかけた腰をおろした。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • お杉は憎にくしそうに云って己の盃を手にして一口飲んだ。 田中貢太郎『春心』より引用
  • あまりにも憎にくしげな悪役を美藝公がその悪人になり切って演じたため、彼の周圍しゆういの人は人気がなくなるのではないかと、ずいぶん心配したものです。 筒井康隆/横尾忠則『美藝公』より引用
  • むしろ、憎にくしそうに金田一耕助の顔をにらむと、月奈児をうながして窓の中へ姿を消した。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • 五百子は、ハッとひるんだような顔色で、憎にくしげに立花勝哉の顔をにらんでいる。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • 少年の憎にくしさを許せないと思った。 平井和正『狼の紋章』より引用
  • それからいかにも憎にくしげないちべつを加納美奈子にくれると、じぶんの席へもどってすわった。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • 悪役を演じる他の多くの俳優は、悪役をただ憎にくしく演じる為にのみ心を砕いたものですが、美藝公の考えは違っていました。 筒井康隆/横尾忠則『美藝公』より引用
  • それからしばらく不審そうにおれを眺め、おれが彼女に敵意を持つ原因が何も見あたらないものだから首をかしげ、やがて憎にくしげにおれをにらんで立ち去った。 筒井康隆『『筒井康隆100円文庫全セット』』より引用
  • 証拠がないと見て、桑原は憎にくしげにいう。 横溝正史『白蝋仮面』より引用
  • お杉は憎にくしそうに音蔵を見た。 田中貢太郎『春心』より引用
  • 気性の荒いものがいくたりか、不快げにカーターをかすって走り、ひとりは憎にくしげにカーターの耳にかみつく行為にまでおよんだが、こうした無法の者たちはただちに年長者によっておさえられた。 ラヴクラフト全集6『09 「未知なるカダスを夢に求めて」』より引用
  • また黄いろくくねくねした大きなアメリカ・ライオンが一度、下生えのなかをかすめたが、敵意にみちた青い目で、茶いろの肩ごしに憎にくしくこっちをにらみつけていた。 ドイル/延原謙訳『失われた世界』より引用
  • 他方にその悪人の苦悩、孤独があってこそ憎にくしさも際立ち、その悪人がのっぴきならず行う悪事、それによって必然的に起る善人たちとの対立によって、ドラマそのものにも迫力が生じ、魅力が生まれるのです。 筒井康隆/横尾忠則『美藝公』より引用
  • と、人を食った高笑いの憎にくしさ。 横溝正史『白蝋仮面』より引用