慥か

全て 名詞 副詞
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  • 人間のことだから、この気持が絶対なものだとはいえないが、いまは慥かだ。 山本周五郎『さぶ』より引用
  • 己の前にあるやうな永遠が己の背後にもあるといふことは、己もたしかに知つてゐる。 森林太郎『笑』より引用
  • そこには、必ず、たしかな現実的効果が裏打ちされていなければならぬ。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫4) 忍者からす』より引用
  • もしこの獄室を我生涯の第二期とするを得ば、我はたしかに其一期を持ちしなり。 北村透谷『我牢獄』より引用
  • 普通の人間よりも、精神病者の方が、気がたしかだという学説なんだからね。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • かつては公式主義という鞭の言葉には慥かに或る真実があった。 戸坂潤『ひと吾を公式主義者と呼ぶ』より引用
  • このとき、度胆どぎもをぬいてくれた松岡はたしかに一歩機先を制していたのだ。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 兵法とは、たしかに篠原の言うごとく人を討つ手段てだてのみではないのか知れぬ。 五味康祐『刺客(せっかく)』より引用
  • 少なくも当人がそう信じていることだけはたしかであろうと思われる。 寺田寅彦『柿の種』より引用
  • 二人の客は、サラリーマンであることはたしかだが、会社員ではなさそうだった。 梶山季之『女の警察』より引用
  • 金を受け取った時の彼は、酔っているにもかかわらず驚くべくたしかなものであった。 夏目漱石『行人』より引用
  • さうして、それがなにの色彩であるか、何の運動であるかたしかにわからなかつた。 夏目漱石『それから』より引用
  • 十二日から十三日にかけて、餅原次郎がバクチを打ってないことはたしかである。 梶山季之『女の警察』より引用
  • 又八がそれから一合もやるうちに、この男はもう五合を越えて、まだしっかりしたものだった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 紙か羊皮かたしかには見えぬが色合の古び具合から推すと昨今の物ではない。 夏目漱石『幻影の盾』より引用
  • 資本の関係はないにしても、少くとも数回、肌と肌の関係があったのはたしかであろう。 梶山季之『わが鎮魂歌』より引用
  • この主張は美術、音楽などの近代的傾向から多少の示唆を受けてゐることは慥かである。 岸田国士『演劇一般講話』より引用
  • そうして、それが何の色彩であるか、何の運動であるかたしかにわからなかった。 夏目漱石『それから』より引用
  • 代助は昨夕ゆうべ床の中でたしかにこの花の落ちる音を聞いた。 夏目漱石『それから』より引用
  • よくそういう根本的に女が好きな、そして慥かに病的な原因を持つ男に特殊な表情を持っていた。 素木しづ『惨事のあと』より引用
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慥か の使われ方

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