慌しい

全て 形容詞
286 の用例 (0.01 秒)
  • 自分の顔を知っている者を避けたような、いかにも慌しい動きであった。 北杜夫『マンボウぼうえんきょう』より引用
  • 思い出したように四五度慌しくえらを動かしては、またじっと口を閉じた。 豊島与志雄『幻の彼方』より引用
  • と東吾がいい出した時に、当の源三郎があわただしく暖簾を分けて入って来た。 平岩弓枝『御宿かわせみ 18 秘曲』より引用
  • 私の母が父の死後、なぜ慌しい追放のために行方不明になったのか。 室生犀星『幼年時代』より引用
  • それからの数時間は、しりに火がついた奔馬のように慌しく流れ去った。 天藤真『大誘拐』より引用
  • 月は変って、大川を行く舟もなにがなしに冬のあわただしさを、もう感じさせる。 平岩弓枝『御宿かわせみ 03 水郷から来た女』より引用
  • 彼はなぜ、あんな聞いたこともないような声で、慌しく喋ったのだろうか。 森瑤子『別れの予感』より引用
  • それでも物好きなのが一組、二組やって来て、板場は急に慌しくなった。 平岩弓枝『御宿かわせみ 03 水郷から来た女』より引用
  • 彼女は毎日のように、もっともらしい理由をつけて慌しく出かけた。 山本道子『ベティさんの庭』より引用
  • 那覇港に見送りにきてくれた父との慌しい別れが、最後となってしまった。 伊佐千尋『検 屍 M・モンローのヘア』より引用
  • 地上は慌しく暗くなったが、海面だけに夕明りがいつまでも漂っていた。 井上靖『崖(下)』より引用
  • 私が慌しく言ったとのは逆に、絵里ちゃんはバスをゆっくりと見た。 雫井脩介『クローズド・ノート』より引用
  • 兵士たちの動きが慌しくなったのを見て、音彦が倭建の屋形に駆けてきた。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 6 終焉の巻』より引用
  • 私たちのことを慌しく追い抜いた割には、速度を出しているようには見えない。 伊坂幸太郎『死神の精度』より引用
  • 慌しく嘉助が出て行って、東吾もるいも、まさか寝るわけには行かない。 平岩弓枝『御宿かわせみ 08 白萩屋敷の月』より引用
  • ところが、それから半月ほど経った頃、北信の状況が慌しくなってきた。 咲村観『上杉謙信地の巻』より引用
  • 苦笑するように云った時、ふすまあわただしく開き、久米総務課長が入って来た。 山崎豊子『華麗なる一族 中』より引用
  • そんなわけであわただしく近所とはとてもいえない距離にある寿司屋を訪れたわけである。 木村晋介『八丈島のロックンロール ―キムラ弁護士事件帖』より引用
  • 云うだけのことを云い、聞くだけのことを聞き出して、あわただしくたち上った。 山崎豊子『華麗なる一族 中』より引用
  • 慌しき私の覺書は單に「白紙よりはましな」程度に過ぎないかも知れぬ。 槙本楠郎『プロレタリア童謡の活用に関する覚書』より引用
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