情ない

全て 形容詞
789 の用例 (0.01 秒)
  • けれ共それが毎日どれだけ私の実質を作って行くかと思うと情なくなる。 宮本百合子『日記』より引用
  • わざわざ東京から、こんな奴を教えに来たのかと思ったら情なくなった。 夏目漱石『坊っちゃん』より引用
  • しかし、人間より馬の方が立派だなど、少し情ない話ではありませんか。 原民喜『ガリバー旅行記』より引用
  • 事もあろうに自分の夫に嫉妬しようなんて、何という情ない女でしょう! サド/澁澤龍彦訳『閨房哲学』より引用
  • 自分は兄の眼に映じた自分の顔をいかにもなさけなく感ぜざるを得なかった。 夏目漱石『行人』より引用
  • 自分の育て方になにか大きな間違まちがいがあったのかと、志乃は情なかった。 平岩弓枝『ちっちゃなかみさん』より引用
  • が、その中にたつた一人生恥いきはぢさらした彼女自身は最も情ない人間だつた。 芥川竜之介『一塊の土』より引用
  • それにつけても情ないのは日本の政治家が日本人らしくないことだ。 高見順『敗戦日記』より引用
  • 情ないことだと思いながらこの三、四年過していたが、ふと気がついた。 向田邦子『無名仮名人名簿』より引用
  • 情ないやつめ、まだまだ終わってはいないぞと叱責しつせきするような声であった。 三好京三『琥珀の技 三船十段物語』より引用
  • 自分が自分を信頼することができないとは何といふ情なさだらう。 種田山頭火『其中日記』より引用
  • どの顔でそんなことがいえるのかと、あまりの情なさにからだがふるえた。 滝口康彦『猿ヶ辻風聞』より引用
  • 彼はよくこんな生物に同情し、人間がいやになって、情なくなるのだった。 ヘッセ/永野藤夫訳『知と愛』より引用
  • 医者にかけられずに子を死なせた親を情なしと云ったら口はさけます。 宮本百合子『従妹への手紙』より引用
  • 又ああ云う心持がどこか心の隅になければ人間は情ないものになる。 宮本百合子『日記』より引用
  • それに狐のことなどを気にかけなければならないというのは情ない。 宮沢賢治『土神ときつね』より引用
  • 宗助は剛情なきかぬ気の腕白小僧わんぱくこぞうとしての小六をいまだに記憶している。 夏目漱石『門』より引用
  • それに狐のことなどを気にかけなければならないといふのは情ない。 宮沢賢治『土神と狐』より引用
  • ほかにはそんな情ないようすをする理由はなかったのですから。 エミリー・ブロンテ/岡田忠軒訳『嵐が丘』より引用
  • 種田は笑いたいような、情ないような一種妙な顔をしたまま何とも言わない。 永井荷風『濹東綺譚』より引用
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