恐れる色

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  • だが、なお恐れる色もなく彼に駆けむかってきたトゥラーン騎士がいる。 田中芳樹『アルスラーン戦記05』より引用
  • いささかの恐れる色もない耕介の姿が、体が大きいだけに強そうに見えたのかもしれない。 三浦綾子『ひつじが丘』より引用
  • ここでいささかでも恐れる色を見せては、全軍がくずれ立つことは明らかであった。 海音寺潮五郎『天と地と(二)』より引用
  • こちらに大軍がひかえているのが目につかないはずはないのに、更に恐れる色もない。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • だが楊玄感は恐れる色もなく洛陽に向けて兵を動かした。 田中芳樹『風よ、万里を翔けよ』より引用
  • そう言ってベルトは恐れる色もなく殿の顔を見返された。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』より引用
  • 一〇人以上の男たちを前に、恐れる色もなくたたずむ。 田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿06 夜光曲』より引用
  • 恐れる色もなく、猛獣のたくましいあごの下に手を伸ばし、咽喉のどをくすぐってやる。 田中芳樹『創竜伝 第04巻』より引用
  • もともとめずらしい動物を見るに似た興味で行ったのだが、竹千代が利発げで可愛い顔をしており、しかも恐れる色もなく遊びたわむれているのを見ると、複雑な感慨があった。 海音寺潮五郎『新太閤記(一)』より引用
  • 少年は恐れる色なく一同を見て「わたしはもう少年のスノーバアドではない、今日からアースアールとなりました」と言つた。 片山広子『北極星』より引用
  • いずれも歴々のさむらいの女房衆であるので、覚悟すずしく定まって、少しも恐れる色なく神妙であった。 海音寺潮五郎『新太閤記(三)』より引用
  • せた馬にまたがり、従者も連れずに、見渡す限り人影もないすすきの原を、恐れる色もなく進んでいた。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • 恐れる色もなく、ことさら構えるでもないその声音に、早くから彼が覚悟をかためていたと知れた。 井上祐美子『五王戦国志8 天壌篇』より引用
  • 古我判事から貞を井戸に投じたと云う自白はどうだと、鋭く突っ込まれた支倉は恐れる色もなく答えた。 甲賀三郎『支倉事件』より引用
  • まるで、彼らがそれと知りつつ恐れる色もなく待つ、厳めしいある運命が、いましも彼らを完き空寂くうじゃくのなかに掃滅そうめつし去ろうとしているかのように。 ウルフ/大澤実訳『ダロウェイ夫人』より引用
  • 副将は李元奕りげんえきで、このふたりが二万の軍をひきいて、いよいよしょく侵攻しんこうしてきたのであったが、迎撃する劉闢は傲然ごうぜんとして恐れる色もなかった。 田中芳樹『騎豹女侠』より引用
  • 鬼をもひしぐ坂東武者らの居ならぶ中を板額は連れ出されて、頼家のすだれの前にすえられましたが、少しも恐れる色がなく、またこびへつらう態度がなかったので、吾妻鏡は感心して書きとめています。 海音寺潮五郎『史談と史論(上)』より引用
  • 公雅は恐れる色なく、おし通って、藤太が本陣の前で下馬した。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • 敵のきようを見ても恐れる色なく、じやくを見てもあなどる色なく、深沈しんちんたるおももちで主将がいてこそ、兵は確然かくぜんとして不動の心で十分の戦闘力をふるいうる。 海音寺潮五郎『天と地と(三)』より引用
  • 彼は狼狽もせずに、これから起こるかもしれないいろんなことを、恐れる色もなく待ちながら、すでに自分の心眼に映じていた騒動のなりゆきを、突きさすような眼差しで見まもっていた。 ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(2)』より引用
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