怨めしい

全て 形容詞
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  • 女に生れて、よかったのか、うらめしいのか、弓にはよくわからなくなっていた。 久世光彦『陛下』より引用
  • 東京を怨めしいと思っている男が謹んで意見具申したのである。 五味川純平『ノモンハン(上)』より引用
  • そういう怨めしい指定券は捨てないで保存してある。 宮脇俊三『汽車旅12カ月』より引用
  • 怨めしいとのみ思つて居た板木の響は彼女の心を妙に惹きつけた。 平出修『夜烏』より引用
  • こんな女に相談をかけるとはと、秋田氏をさえうらめしく思った。 長谷川時雨『松井須磨子』より引用
  • 女の両眼は、怨めしそうに開いたままになっていた。 斎藤栄『まぼろしの完全犯罪』より引用
  • といいかけて差俯向さしうつむく、額に乱れた前髪は、歯にもむべくうらめしそう。 泉鏡花『悪獣篇』より引用
  • 私は、いままで親爺の家へ行き帰りに、一杯十銭の文字を何度怨めしく眺めたことであろう。 佐藤垢石『泡盛物語』より引用
  • そっと何とか自分の胸を撫でさすって、怨めしさを塗り潰して置きたかった。 正岡容『小説 円朝』より引用
  • うらめしそうにお吉がいい、るいが東吾に湯呑を渡しながら弁解した。 平岩弓枝『御宿かわせみ 09 一両二分の女』より引用
  • 手を伏せておるから怨めしいが手を仰向けに出すと、どうしても何かもらいたそうでございます。 今村信雄編『古典落語(中)』より引用
  • と母の七重に釘をさされ、怨めしそうな顔の花世と小太郎を残して玄関を出た。 平岩弓枝『御宿かわせみ 28 佐助の牡丹』より引用
  • 一日じゅう部屋の中を行ったり来たりして、怨めしそうに陰気な窓をにらんでいなければならぬ。 チェーホフ・アントン『富籤』より引用
  • なぜ理由を云って下さらなかったのかと、怨めしい気もした。 豊島与志雄『或る女の手記』より引用
  • 雪絵は、朱い爪先をちょっと歯でみ、怨めしそうに上眼遣いに彼を見た。 梶山季之『女の警察』より引用
  • ため息をついて敵王をにらめていた老人は、つかんでいた駒を怨めしそうに盤の上に投げ出した。 山本有三『路傍の石』より引用
  • そばに立つ巨木も、うらめしそうに葉という葉をざわめかせていた。 荒俣宏『帝都物語5』より引用
  • 志津は何も彼も勝手に押しつけておいて先に死んで行った利国が怨めしくて仕方なかった。 金田千鶴『夏蚕時』より引用
  • 彼女は、八代から渡されたデータ表をうらめしそうに眺めた。 森村誠一『自選恐怖小説集 人間溶解』より引用
  • お婆さんはよく、その他人のものとなった田へ出かけて行っては、怨めしそうに見てくるのだった。 若杉鳥子『雨の回想』より引用
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