思いなし

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  • 思いなしか、私には彼が何事かを隠しているようにも感じられます。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編02 本格推理Ⅱ』より引用
  • 思いなしか、周囲の人間が、自分をにらみつけているように見えて来る。 花登筐『あかんたれ 土性っ骨』より引用
  • ただ、その電話以後、彼は思いなしか少し元気になったように見えた。 小林道雄『翔べ! はぐれ鳥』より引用
  • 思いなしか、ひえびえとした気流が昨日とは何か変って感じられたものだ。 北原白秋『フレップ・トリップ』より引用
  • 思いなしかその声が少しかすれていたように、あとになって彼女には思われた。 横溝正史『山名耕作の不思議な生活』より引用
  • 思いなしか、立て切った障子に響いて、かすかな水の音が聞えました。 芥川竜之介『妖婆』より引用
  • 思いなしではなく、確かにその男の方でもじろじろと私の方にばかり注意して居る。 浜尾四郎『途上の犯人』より引用
  • すると、今日はその三面神が、思いなしか、三人の人間に見えて来た。 曾野綾子『太郎物語』より引用
  • 葉子は自分一人ひとりがみんなから振り向いて見られるように思いなした。 有島武郎『或る女』より引用
  • あたりが思いなしか少し明るくなり、タマキの姿の動くのがわかる。 富岡多恵子『白光』より引用
  • 思いなしかふじ子のほおが、少しふっくらとしてきたような気がする。 三浦綾子『塩狩峠』より引用
  • 私と千代子の視線が会うと思いなしか千代子はニッコリ笑うたようであった。 白柳秀湖『駅夫日記』より引用
  • 思いなしか青年の顔がまっかになっているように思われた。 寺田寅彦『藤棚の陰から』より引用
  • そのひとみは思いなしか柔和な笑いを含んでいるようであった。 半村良『魔女伝説』より引用
  • 私の顔をなでる彼女の手も、思いなしか、かさかさと冷たいんですな。 モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』より引用
  • 思いなしか耳を澄ますと川面を渡る夜の帆船の音が聞えるようである。 久米正雄『競漕』より引用
  • 彼女は、こうした場合の男の行くさきを、恐怖の思いなしに考えることはできなかった。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(下)』より引用
  • 思いなしか眉子には、時刻まで同じであるように思えた。 横溝正史『迷宮の扉 v0.9』より引用
  • それに続いて思いなしか、人のうめごえのようなものが聞こえる。 横溝正史『殺人暦』より引用
  • 思いなしか、自分がいったん姉と慕ったお浜のおもざしにそっくりです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
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思いなし の使われ方