忽然と消え失せ

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  • そしてさらに見わたせば、笛吹城太郎の姿も忽然こつねんと消え失せていたのである。 山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』より引用
  • 確実に迫いつめた包囲の輪の中心から、萩生真介の姿は忽然こつぜんと消え失せていた。 菊地秀行『妖戦地帯1 淫鬼篇』より引用
  • 密閉された部屋から、人一人が忽然こつぜんと消え失せたというのだ。 三雲岳斗『旧宮殿にて』より引用
  • やがてそれは一つの影にすぎなくなり、忽然こつぜんと消えせた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 時刻表にない列車がどこからともなく現われ、すべての信号を無視して二時間も走り続けたあげく、忽然と消え失せたのだ。 山本弘『神は沈黙せず』より引用
  • 余の洋袴ズボンの膝に二三点の血がほとばしると思ったら、すべての光景が忽然こつぜんと消えせた。 夏目漱石『倫敦塔』より引用
  • そこにあった筈の緑濃い杉の美林は忽然と消え失せていて、岩だらけの山肌がむくつけに露出していた。 松下竜一『砦に拠る』より引用
  • 令嬢が忽然と消え失せたことといい、残された不可思議な絵のことといい、まるでその塔に怪しげな魔法でもかかっていたのではないかとさえ思えてくる。 三雲岳斗『旧宮殿にて』より引用
  • 老爺はそこで足を止め、今度は門の向こうに向かって拱手して、そうして忽然こつぜんと消え失せた。 小野不由美『十二国記 08 図南の翼 小野不由美』より引用
  • 前嗣はとっさに狩衣の袖で目をかばい、袖を下ろした時には老夫婦の姿は忽然こつぜんと消えせていた。 安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(上)』より引用
  • そのさわぎのなかで、花婿の信三郎もそのまま忽然こつぜんと消えせてしまったのである。 山田風太郎『柳生忍法帖(上)』より引用
  • ところが白根山に近づくにしたがって濃霧に覆われ、二十メートル先がまるでブラック・ホールのように視界が忽然と消え失せてしまっていた。 横尾忠則『わが坐禅修行記』より引用
  • 手当て五両のもとが、忽然こつぜんと消え失せたわけである。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • この現象は次に比定する狗奴国の増大と、忽然と消え失せた邪馬台国とその連合国が、その後にどのような過程をたどったかを推察する上で、非常に重要な示唆を与えてくれるものである。 宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』より引用
  • 忽然と消え失せたとしか思えなかった。 豊島与志雄『囚われ人』より引用
  • ゲーセンで死んだ若い女性の遺体が、O医科大学法医学教室に運ばれる途中、警察のワゴン車の中から忽然こつぜんと消え失せた。 椹野道流『鬼籍通覧3 壷中の天』より引用
  • だがいよいよ丸裸になると、その老女は忽然と消え失せ、姿を掻き消すでありましょう。 佐藤正彰訳『千一夜物語 06』より引用
  • この三月ほどあとに、ダイヤは結局、盗難だか紛失だかよく判らないが、友人の手許から忽然と消え失せてしまったのである。 向田邦子『無名仮名人名簿』より引用
  • ところが、ヴェネチア湾を潜航中不思議な事に、シュテッヘ大尉は忽然と消え失せてしまいました。 小栗虫太郎『潜航艇「鷹の城」』より引用
  • 三人の番卒はそこから忽然こつねんと消え失せた。 山田風太郎『忍法行雲抄』より引用
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