忽然として姿

12 の用例 (0.00 秒)
  • あるとき教会に反対する意見を述べたものが、忽然こつぜんとして姿をかくした。 ドイル/延原謙訳『緋色の研究』より引用
  • ある日、忽然として姿を消して、それきり行方知れずになっていたのである。 柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (下)』より引用
  • この町に忽然こつぜんとして姿の見すぼらしい少年が現われた。 岡本かの子『みちのく』より引用
  • 教会の教えに反対を表明した男は、忽然として姿を消した。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • それと見るや代助は、ある日物狂おしい手紙を残したまま、忽然こつぜんとして姿をくらましてしまったのである。 横溝正史『青い外套を着た女』より引用
  • そうした、ぼんやりとした記憶の流れの中に、父が忽然こうぜんとして姿を現わすのは、私達が吉野村の家に引っ越しする日のことである。 吉川英明『父 吉川英治』より引用
  • ところが、今にしてようやく、あの女が忽然こつぜんとして姿を現わした刹那せつなに、彼は、おそらく第六感によってであろう、ラゴージンに語った自分のことばに何が不足していたかを、はっきりと理解したのである。 ドストエフスキー/中山省三郎訳『白痴(下)』より引用
  • 掌に乗る程度の大きさの石状の物体で、1ヶ月に一度、宇宙の数か所に忽然として姿を現すが、誰かの手中に収まらない限り数時間ほどで消えてしまう。
  • これでおわかりでしょうが、そのクリスピナがいつのまにか忽然として姿を消したから、一家はアッと仰天して口がふさがりませんでした。 サキ『ザ・ベスト・オブ・サキⅡ』より引用
  • その一羽が、忽然こつねんとして姿を隠す。 泉鏡花『二、三羽——十二、三羽』より引用
  • ひとつは松里村の庄屋の娘お美輪と、寺内の新発意しんぼち青念が忽然こつねんとして姿を消したことと、僧堂で坐禅をしている僧のうち少なからぬものが、ふいにあぶら汗をながし、悩乱のていを見せたことである。 山田風太郎『信玄忍法帖』より引用
  • ルパンが抜け穴から忽然として姿をかき消すとか、壁の一角が崩れ落ち、またしても追手の目をくらまして逃げ去るとばかり思いきや、あっさり降参してしまったのだ! ルブラン/野内良三訳『ルパン対ホームズ』より引用