忽ちに

全て 副詞
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  • しかしどうかして空が曇るとたちまちに風が出て乾ききった道の砂を吹散ふきちらす。 永井荷風『すみだ川』より引用
  • そうしている間にも、あの雨雲が忽ちにして、空一面にひろがって来た。 子母沢寛『父子鷹 下巻』より引用
  • が、人の口に戸は立てられないの理屈で、噂話がたちまちに江戸市中に流れた。 西村京太郎『天下を狙う』より引用
  • しかし、混乱の中で忽ちに忘れられ、処刑台へ送られることになった。
  • どこを咬まれたのか知りませんが、忽ちに毒がまわって死んだという訳です。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 大将達がそんな風になったので士卒等は、たちまちにためらって退き出した。 菊池寛『桶狭間合戦』より引用
  • あのお薬は不思議ですな、頑固な吃逆もたちまちにしてケロリと癒りました。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 宗教的觀念が目醒むるならば、民衆の思想は忽ちにして革命を起すのだ。 福永渙『スワデシの誓』より引用
  • しかしこの時代も今はまたたちまちにしてむかしとなったのである。 永井荷風『草紅葉』より引用
  • それなのに運命が忽ちにして彼を彼女に接近さしたのだった。 レニエ『燃え上る青春』より引用
  • なるほど、足の早い野郎で、たちまちに後ろ影さえ見えなくなってしまいました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • そんな乱暴なことをすれば、忽ちに大熱を発して死んでしまうと伝えられているのです。 岡本綺堂『三浦老人昔話』より引用
  • 彼は胴衣の一番上のボタンに手をやって見て、たちまちにからだ中に走る悪寒おかんを感じた。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 山地に雨が降ると、忽ちにしてここが川になるのであろうと思う。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • そのあとへ忽ちに大水が溢れ出て、城は水の底に沈んでしまった。 岡本綺堂『中国怪奇小説集』より引用
  • 明軍は四倍の大勢だから伝右衛門の部隊は忽ちに真中に取囲まれて仕舞った。 菊池寛『碧蹄館の戦』より引用
  • どこかに連絡をしてをまわし、そのMの証しはたちまちにして取り戻してくれることだろう。 西風隆介『神の系譜Ⅲ 幽霊の国』より引用
  • 実験クラスは成功を収め、生徒の数は忽ちにして膨れ上がった。
  • 盲目の少年の目が開き、重病の娘が忽ちに全快するというような現象も起った。 和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』より引用
  • 九州討伐は、全軍十字クルスの旗印のもとに戦って、忽ちにして戦果をおさめた。 三浦綾子『細川ガラシャ夫人』より引用
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忽ちに の使われ方