忍び

全て 名詞 動詞
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  • 邸内へ不意に忍び入った者にはどうしても壁布を盗むことは出来ません。 ルブラン・モーリス『探偵小説アルセーヌ・ルパン』より引用
  • 誰にも見られないでこのホテルに忍びこむということができるだろうか。 海野十三『蠅男』より引用
  • 僕は忍ばねばならぬことは之を忍び、避けねばならぬことは之を避けた。 永井荷風『申訳』より引用
  • 私は痛苦に満ちた自分の心を彼女の前に現わすに忍びなかったのである。 豊島与志雄『運命のままに』より引用
  • 玄関の方へ寄った薬の看板のかげでは、お島の忍び泣するけはいがした。 島崎藤村『家』より引用
  • 見るに忍びないというような眼付をして、主税は隣室の方へ眼をやった。 国枝史郎『仇討姉妹笠』より引用
  • 第九項に関しては帝国として忍び得る限りの譲歩をすべきは勿論もちろんなり。 豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』より引用
  • だがこうした足どめ策をしても、やっぱり外に忍び出るものは多かった。 長谷川時雨『旧聞日本橋』より引用
  • 私達がこれほど長い間苦痛を忍びたくさん血を流し犠牲を払ってきた。 宮本百合子『幸福の建設』より引用
  • 犯罪があって犯人がないというようなことは警察として忍びがたいところだ。 平林初之輔『犠牲者』より引用
  • 彼女の姿に思い耽っていると、異様な不安が彼の血の中に忍びこんできた。 ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』より引用
  • 方角の見当もつかないことを思った時に、忍びかねて浮舟は泣き出した。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • ぼくたちは、足音をしのびつつおそるおそる湾の見えるところまで行った。 海野十三『恐竜艇の冒険』より引用
  • それは辻川博士の邸内に忍び入って、博士の秘密をあばいてしまうことだ。 海野十三『地球盗難』より引用
  • 彼のために病院の入口にバリケードをつくっても、彼は忍びこみますよ。 坂口安吾『街はふるさと』より引用
  • その瞬間しゅんかんを再び目にするにしのびず、老いたダルシュは思わず目をせた。 山本弘『サーラの冒険 Extra 死者の村の少女』より引用
  • こおろぎは昼間はゆっくり羽を動かして忍びなきしているように聞こえる。 宮城道雄『耳の日記』より引用
  • 彼女は、寧ろ彼の為に、東京での彼のダルな生活を見るに忍びなかつた。 牧野信一『冬の風鈴』より引用
  • しかし、これとてもけっして無言の悲しみより忍びやすいわけではない。 中山省三郎『カラマゾフの兄弟』より引用
  • 男と忍び会うということを、やよは恐ろしいことのように、思っている。 森茉莉『甘い蜜の部屋』より引用
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